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氏名 久米 順子
(KUME Junko)
所属 職名 大学院総合国際学研究院/准教授
E-mail kumejun@tufs.ac.jp
取得学位 博士(文学)(早稲田大学)2011年
専門分野(科研費分類) スペイン中世美術史
研究キーワード スペイン中世美術史、西洋美術史
Spanish Medieval Art History
自己紹介 イベリア半島の中世美術について勉強しています、と自己紹介すると、
「スペインの古い絵…というとエル・グレコあたり?」と聞かれることがあります。
いいえ、エル・グレコより500年くらい前、まだスペインという国もスペイン語と呼ばれる言葉もなかった時代の作品です。

「何でそんな誰も知らないような昔のものを研究しているの?」
うーん、どうしてでしょうね。
こう聞かれると、とりあえず運命とか巡り合わせとかいった便利な言葉でお茶を濁すことがほとんどです。惚れた相手が悪かったので、と言うときもあります。成り行きで、とも言えます。

「美術史って絵を描くのとは違うんでしょう? いったい何やってるの? そんな研究が何の役に立つの?」
うーむむむ…。
美術史は新たに美術を制作するものではなく、基本的にはすでに誰かによって作られた作品についての研究を行います。作品そのものに限らず、制作者、注文者、受容者、作品が流通する社会全体も対象となります。歴史学や美学・哲学はもとより、文学理論、ジェンダーなどの社会理論、経済学、心理学や精神分析学、人類学や考古学といった様々な学問領域との親和性が比較的高いため、研究方法も多岐にわたり得ます。
しかしいくら対象や方法が広範に及ぼうとも、美術史研究そのものが社会の犯罪率を下げたり二酸化炭素排出量を減らしたりする訳はなく、目に見える分かりやすい有用性や即効性はありません。芸術そのもののように人の心に訴えかける力も弱いかもしれません。それでも、美術史は過去や遠く離れた場所で生み出された芸術を「生きたもの」として今日の世界に伝えるために必要な学問ではないかと考えています。
言うは易し、行うは難しですが、名も知れぬ人の作った作品が人生を支えてくれることもあります。そうした出会いが皆さんにも訪れるように、今日もせっせとスライド作りに励んでいます。
最終学歴 2006年06月 マドリード・コンプルテンセ大学地理歴史学部中世美術史科その他
2008年03月 早稲田大学文学研究科芸術学(美術史)専攻単位取得満期退学
2011年02月 早稲田大学文学研究科修了
最近5年間の研究 中世スペインにおけるキリスト教とイスラーム間の異文化交渉:トレドのムデハル美術
所属学会 スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会 編集委員
西洋中世学会 編集委員
早稲田大学美術史学会
美術史学会
地中海学会
受賞 第13回鹿島美術財団財団賞(2006年05月)
第25回立教大学辻荘一・三浦アンナ記念学術奨励金(2013年02月)
主要研究業績 【論文】
  • レオン王国への聖イシドルス聖遺物奉遷(1063年)再考, 総合文化研究, 16巻, 44--56, 2012年
  • 宮廷と修道院の間で――レオン王国の王女たちによる美術パトロネージと初期スペイン・ロマネスク, 西洋美術研究, 1巻15号, 64--83, 2009年
  • レオン王国サンチャ王妃の『語源論』写本(一〇四七年)に関する一考察, 美術史, 163巻, 16--37, 2007年
【著書】
  • El mundo de los conquistadores, Silex, 単行本(学術書), 共著, 2015年
  • 画像史料論 世界史の読み方, 東京外国語大学出版会, 単行本(学術書), 共著, 2014年
  • カタルーニャを知るための50章, 明石書店, 単行本(一般書), 共著, 2013年
  • 11世紀イベリア半島の装飾写本―“モサラベ美術”からロマネスク美術へ―, 中央公論美術出版, 単行本(学術書), 単著, 2012年
【研究発表】
  • Obras de arte en torno a la translatio s. Isidori Legionem anno 1063, VI Simposio Internacional “Texto y contextos: diálogos entre Historia, Literatura, Filosofía y Religión”, 国際会議, Universidad Nacional de Mar del Plata (Argentina), 口頭(招待・特別), Universidad Nacional de Mar del Plata (Argentina), 2015年
  • Arte cristiano en el Toledo reconquistado, Seminario de Posgrado “El taller del historiadores: el abordaje de fuentes medievales”, 国際会議, Universidad Nacional de Mar del Plata (Argentina), 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等, Universidad Nacional de Mar del Plata (Argentina), 2015年
  • Dos códices ildefonsianos en el Toledo recién reconquistado: la difusión del De virginitate iluminado dentro y fuera de la Península Ibérica, International Conference Medieval Europe in Motion 2015: Medieval Manuscripts in Motion, 国際会議, Instituto de Estudios Medievales de la Universidad Nova de Lisboa, 口頭(一般), Fundação Calouste Gulbenkian, Lisboa (Portugal), 2015年
過去10年間に取得した科学研究費補助金・その他の競争的研究経費
  • 科学研究費 若手研究(B) 中世スペインにおけるキリスト教とイスラーム間の異文化交渉:トレドのムデハル美術(2014年度)
  • 科学研究費 若手研究(B) レコンキスタ期イベリア半島のキリスト教写本芸術と異文化交渉に関する基礎的研究(2010年度-2013年度)

last updated on 2016/9/6