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氏名 林 和宏
(HAYASHI Kazuhiro)
所属 職名 大学院総合国際学研究院/准教授
取得学位  
専門分野(科研費分類)  
研究キーワード
自己紹介 最近はみなイタリア語を学びたいという明確な意志をもってイタリア語専攻に入ってきているようですが、恥ずかしながら、当時の他の少なからぬ同級生たちと同様に、私はそのような明確な意志をもたずに入学しました。志望理由を問われて、苦し紛れに戦後のイタリア映画とレジスタンスにかこつけたことを覚えています。当然のことながら、当初、イタリア語学習には身が入りませんでした。決して文法が嫌いであったのではありません。しかし、2学期から文学の講読が始まると、カルヴィーノのテキストの読解が私のやる気を引き出してくれました。決して文学が大好きであったのではありません。文法にこだわる私に伊和辞典を将来作りなさいと先生が半ば冗談でおっしゃったほどです。
その後、文学そのものよりも恐らく先生の魅力に惹かれてイタリア文学を専攻するようになりますが、大学院に進学したときも、半ば偶然にテーマを選んだと言ってよいでしょう。ダンテとペトラルカとボッカッチョの3人の中から選びなさいと先生がおっしゃられ、私はペトラルカを選びました。多少の理由づけもなくはなかったのですが、それはどうでもよかったように思われます。ペトラルカをベースキャンプにしてあちこちに出かけるつもりであったにもかかわらずなおもペトラルカに汲々としているありさまですが、私がイタリア文学を考えるうえでラウラをうたうこの詩人はすでになくてはならない存在になっているからです。お陰で、はじまりの偶然も止むを得ない選択も一つの幸運であったに違いないとつくづく思い知るのです。
主要研究業績 【論文】
  • 『神曲』のパロディーとしての『デカメロン』第2日第5話, 東京外国語大学論集, 93号, 197--205, 2016年
  • 『カンツォニエーレ』の空間構造の不確かさ, 東京外国語大学論集, 89号, 45--55, 2014年
  • 『カンツォニエーレ』129番の空間構造とラウラ, 東京外国語大学論集, 87号, 21--31, 2013年
  • 『カンツォニエーレ』310番、311番の時空, 東京外国語大学論集, 83号, 345--352, 2011年
  • 孤独な証言者ペトラルカ, 東京外国語大学論集, 81号, 57--67, 2010年
  • ペトラルカ『カンツォニエーレ』302番の「憐れみ」および「手」の意味, 東京外国語大学論集, 79号, 373--381, 2009年
  • 『カンツォニエーレ』359番 ―夢の幕切れ―, 東京外国語大学論集 75, 75巻, 283--291, 2007年
  • 『カンツォニエーレ』におけるラウラの現われ方, 東京外国語大学論集, 72号, 27--36, 2006年
  • ペトラルカ『カンツォニエーレ』における夢の中の回心, 東京外国語大学論集, 70号, 49--59, 2005年
  • 『カンツォニエーレ』の結末――愛の放棄が意味するもの――, 東京外国語大学論集, 68号, 87--97, 2004年
  • 『カンツォニエーレ』における回心とラウラの死, 東京外国語大学論集, 63号, 123--130, 2002年

last updated on 2017/9/29