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氏名 千葉 敏之
(CHIBA Toshiyuki)
所属 職名 大学院総合国際学研究院/教授
E-mail t-chiba@tufs.ac.jp
取得学位 博士(文学)(東京大学)2004年
専門分野(科研費分類) ヨーロッパ中世史
研究キーワード ヨーロッパ中世史・歴史補助学
Medieval history of Europe, Auxiliary sciences of history
自己紹介 専門はドイツ・ヨーロッパ中世史(西洋中世史)です。とは申せ、現在は「ドイツ」も「ヨーロッパ」も未成立であった紀元千年前後のラテン=キリスト教世界をおもに研究しています。
中世ラテン=キリスト教世界の成り立ちや形成過程を理解する上で、これまで文字による史料ばかりが重視されてきましたが、教会建築に施された豊かな彫刻群や、鮮やかに彩られた写本挿絵の数々もまた、単なる装飾を超えて、政治的・宗教的な意味を込めて生み出された時代の産物であり、文字史料と同じ歴史的文脈のなかに位置づけて理解されるべきものです。「中世」という歴史社会が「意味」を生産し、それを受信するコミュニケイティヴな社会であるという前提に立って、多様な史料を、個々の史料の成立状況や社会的機能に着目しながら解明していくことが、私の目下の研究課題です。本課題の遂行のためには、狭義の歴史学の枠を超えて、図像学や社会言語学、典礼学など他の学問領域の成果を批判的に吸収しつつ、学際的な固有のアプローチを構築することが必要です。と同時に、生の史料(原史料Originale)に備わる象徴的な意味や社会的機能、政治的含意に迫るためには、いわゆる歴史補助学(Historische Hilfswissenschaften:古書体学・古文書学・刻銘学・暦学等)の方法を継承し、洗練させていくことが不可欠です。西洋中世の世界が異国人を魅了してやまないのは、世界を支配した「ヨーロッパ近代」の淵源であるからだけではなく、千年もの時を超えて伝えられる原史料が放つ光彩ゆえでもあるからです。
授業では原史料がもつ魅力を、様々な角度から、また史料現物のイメージを示しながら、伝えられるよう努めています。
最終学歴 1994年03月 東京大学人文社会科学研究科西洋史学専攻修了
1998年08月 マールブルク大学人文学科(歴史学)その他
2004年04月 東京大学人文社会系研究科欧米系文化研究専攻西洋史学専門分野修了
所属学会 史学会
歴史学研究会
東欧史研究会
西洋中世学会
主要研究業績 【論文】
  • 寓意の思考ー魚の象徴学からみた中世ヨーロッパ, ヨーロッパ史講義, 32--54, 2015年
  • 秘義・啓示・革新―ジェルベール・ドリャクとオットー3世の紀元千年, 友愛と秘密のヨーロッパ社会文化史:古代秘儀宗教からフリーメイソン団まで, 71--108, 2010年
  • 神聖なる祖国愛は魂を奮い立たせる―ポスト啓蒙期における中世史研究とC・F・アイヒホルン, 国民国家と市民―包摂と排除の諸相, 14--39, 2009年
  • 都市を見立てる―擬聖墳墓にみるヨーロッパの都市観, 中世の都市―史料の魅力、日本とヨーロッパ, 123--152, 2009年
  • 準えられる王―初期中世ヨーロッパの政治社会, 歴史的ヨーロッパの政治社会, 3--37, 2008年
  • 幽閉と「政治的無害化」の作法-「間」の歴史学から見た中世ポーランド, 東欧史研究, 30巻, 3--19, 2008年
  • ヨーロッパ中世―中東欧・北欧, 史学雑誌, 116巻5号, 325--329, 2007年
  • 不寛容なる王、寛容なる皇帝―オットー朝伝道空間における宗教的寛容, 信仰と他者―寛容と不寛容のヨーロッパ宗教社会史(東京大学出版会), 2006年
  • 古書体学, 西洋中世学入門(東京大学出版会), 2005年
  • 固有名詞学, 西洋中世学入門(東京大学出版会), 2005年
  • 鏡像としての円―皇妃テオファヌ婚姻証書の世界, 立正史学 97号, 2005年
  • 複製された神聖王権―国家形成期ポーランドとオットー朝ドイツ, 博士学位論文(東京大学), 2004年
  • 皇帝証書―中世的知性の共演する空間, 歴史と地理 No. 564, 2003年
  • 閉じられた辺境―中世東方植民史研究の歴史と現在, 現代史研究 49号, 2003年
  • 立ちあがる中世都市―素描:ドイツ中世都市史研究の流路, 年報 都市史研究 第10号, 2002年
  • Mittelalterliche Ostsiedlung aus japanischer Sicht. Zur Rezeptionsgeschichte der europaischen Geschichtswissenschaft in Japan, Historiographical Approaches to Medieval Colonization of East Central Europe. Columbia University Press: New York, 2002年
  • gigantibus, quorum umeris insideo nanus―中世ラテン語と歴史家のための諸道具―, クリオ 15号, 2001年
  • 1241年4月9日: 歴史的決戦の実像(ワールシュタットの戦い), クリオ 9号, 1995年
【著書】
  • ヨーロッパ史講義, 山川出版社, 単行本(学術書), 共著, 2015年
  • ドイツ史研究入門, 山川出版社, 単行本(学術書), 共編著, 2014年
  • 新世界史B 教授資料授業実践編, 山川出版社, 単行本(学術書), 共著, 2014年
  • 新世界史B, 山川出版社, 教科書, 共著, 2014年
  • 画像史料論, 東京外国語大学出版会, 単行本(学術書), 共編著, 2014年
  • 友愛と秘密のヨーロッパ社会文化史:古代秘儀宗教からフリーメイソン団まで, 東京大学出版会, 単行本(学術書), 共著, 2010年
  • 西洋中世奇譚集成 聖パトリックの煉獄, 講談社, 単行本(学術書), 単訳, 2010年
  • 国民国家と市民―包摂と排除の諸相, 山川出版社, 単行本(学術書), 共著, 2009年
  • 中世の都市―史料の魅力、日本とヨーロッパ, 東京大学出版会, 単行本(学術書), 共編著, 2009年
  • 歴史的ヨーロッパの政治社会(共著), 山川出版社, 単行本(学術書), 共著, 2008年
  • 信仰と他者 寛容と不寛容のヨーロッパ宗教社会史「(共著)」, 東京大学出版会, 単行本(学術書), 共著, 2006年
  • 西洋中世学入門, 東京大学出版会, 単行本(学術書), 共著, 2005年
  • Historiographical Approaches to Medieval Colonization of East Central Europe, "jointly worked", Columbia University Press, 単行本(学術書), 共著, 2002年
【総説・解説記事】
  • 歴史理論, 史学雑誌(回顧と展望), 史学会, 総説・解説(学術雑誌), 単著, 2016年
  • ジャック・ルゴフの銀河系, 思想, 岩波書店, 総説・解説(学術雑誌), 単著, 2014年
【研究発表】
  • 回路としての教皇座―13世紀ヨーロッパにおける教皇の統治, 日本西洋史学会第64回大会, 国内会議, 日本西洋史学会, 口頭(一般), 立教大学池袋キャンパス, 2014年
  • 帰還という改宗―フェラーラ=フィレンツェ公会議(1438-39年)における教会合同, ヨーロッパ・地中海世界における諸宗教の相剋と融和, 国内会議, 科研費基盤(A)研究会「ヨーロッパ・地中海世界における諸宗教の相剋と融和」, 口頭(一般), 東京大学駒場18号館, 2012年
  • 地域概念としてのヨーロッパ, 日本西洋史学会第56回大会, 国内会議, 日本西洋史学会, シンポジウム・ワークショップ パネル(指名), 千葉大学, 2006年
  • 皇妃テオファヌ婚姻証書の世界, 立正大学史学会大会, 国内会議, 立正大学史学会, 口頭(一般), 立正大学, 2004年
過去10年間に取得した科学研究費補助金・その他の競争的研究経費
  • 科学研究費 基盤研究(C) 西洋中世における特殊地形と王・隠者ネットワーク(2012年度-2014年度)
  • 科学研究費 基盤研究(C) 西洋中世の環アルプス圏における移動とコミュニケーション(2008年度-2011年度)

last updated on 2016/9/27