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2012年5月 月次レポート(説田英香 ドイツ)

5月レポート

派遣先: フライブルク大学(ドイツ)
説田英香

 今月は先月に続き、コブレンツ連邦文書館にて二回目の史料収集を行った。5月は祝日が重なったため、調査期間を予定よりも一週間延長し、25日までコブレンツに滞在した。前回の調査に続き、今回も連邦レベルにおける外国人労働者政策の方針を中心に史料の収集を行った。そのなかでも、テーマごとに比較的まとまりがある内務省のファイルを中心に閲覧した。その際、外国人法に関する議論も同時にまとめた。また、以前から閲覧申請を行っていた1982年から1985年の史料のうち、1982年史料の閲覧許可が今回下りたため、とりわけ1980年から1982年の時代を対象に史料収集を行った。これらの史料閲覧が可能になったことから、帰国促進政策に関する史料も一部収集する事ができた。とはいえ、帰国促進政策が本格的に議論され始めるのは、法が制定された1983年以降である。このテーマは論文の本題でもあることから、帰国促進政策関連の史料は一刻でも早く閲覧したい。予定としては6月末以降、徐々に1983年以降の史料閲覧許可が下りることとなっているため、報告者は6月末に再び第三回目の連邦文書館訪問を計画している。閲覧許可が下りる史料の数がまだ不明なため、滞在期間は未定であるが、最大4週間を予定している。今回は文書館滞在中に大半の複写データを受け取る事ができたため、6月は第三回目の訪問に備え、それらの内容をまとめる計画である。

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