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2012年3月 月次レポート(石田聖子 イタリア)

月次レポート

(2012年3月、博士後期課程 石田聖子)(派遣先:ボローニャ大学 [イタリア])

 少し前まで積雪していたことが嘘のように春らしい陽気に恵まれた今月は、月末の提出に向け、博士論文の最終調整作業に専念した。具体的には、本論部の推敲と文献表、補遺、脚注の整理、その他体裁の調整、また、提出承認印を大学院研究科長、イタリア側指導教員より受けるなどの提出時に必要な諸文書の作成をおこなった。月末には、イタリア側指導教員より最終的な論文指導を受け、また、ちょうど渡伊中であった本学指導教員に承認印を受け、体裁を整えて印刷し、当初の予定通り、博士論文をボローニャ大学大学院事務所にて提出することができた。初夏に最終試問を控えた身ではあるが、数年来の懸念事項であった博士論文を無事に提出できたことには、やはり晴れやかな思いでいる。
 さて、今月末をもち、2011年9月より開始した派遣期間が終了するために、論文提出後には速やかに帰国準備に取り掛かった。帰国後の作業に必要な資料の収集、整理に加え、今後の最終試問準備時に参照の必要がない資料などをできるだけ多く効率的に持ち帰るべく選別作業に奮闘している。今回の半年に及ぶ派遣期間中には、効率的な資料調査、収集の他、研究主題に関連する講義やシンポジウムの数々への参加、現地研究者との交流等、博士論文のためばかりでなく、今後の研究活動においても肝要となるであろう経験を数多く得ることができた。しかしなにより、共同学位授与制度のもとで二年来日々執筆を進めてきた博士論文を完成させ提出できたことが最大の成果であると考えている。
 ここにこうして共同学位授与制度におけるひとつの重要な区切りを迎えられたことをご報告できるのは、今回の派遣の機会を与えてくださるばかりでなく、常日頃から丁寧に、且つ、多角的にサポートしてくださった関係者の方々のおかげにほかならないと考えている。ここに記して心からの感謝を申し上げます。

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