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2011年5月 月次レポート(説田英香 ドイツ)

月次レポート 5月
説田 英香
派遣先 :ドイツ フライブルク大学

 今月に入り約3ヶ月に渡る長期休暇が終了し、夏学期が始まりました。前学期に引き続き、今学期も受け入れ指導教員ヘルベルト教授主催のコロキウム(上級ゼミ)、トルコ語上級の2コマを受講することにしました。今学期からはヘルベルト教授による中級ゼミ(学部・修士課程向け)の受講も希望しておりましたが、ヘルベルト教授と相談したところ、中級ゼミでは毎週の課題が非常に膨大であり博士論文執筆に支障が出る可能性があるとの理由で、受講しない方がよいとの意見をいただきました。従って、以前の月次レポート内で計画していた中級ゼミは上記の理由により、受講しないことに決めました。

 今月は、1960年代から1970年代のドイツ連邦共和国における移民研究を中心に、文献調査を行いました。この時代は博士論文で対象とする予定でいる80年代の前史にあたります。報告者は修士論文にて、1950年代半ばから1973年の間に二カ国間協定を通じ、雇用された短期外国人労働者----「ガストアルバイター」----の就労実態を考察しております。従って今月の文献調査の中心は、修士論文の段階で日本では手に入らなかった研究文献の補充、また修士論文では扱えなかった、73年以降の時代を対象とする研究文献の調査となりました。
 また今月は、本派遣が終了した後の奨学金等の下調べも行いました。報告者は、2013年夏にフライブルク大学で博士論文を提出することを目的としております。従って、日本のみならずドイツ現地での奨学金の可能性も視野に、下調べを行いました。ヘルベルトゼミのドクターは全員、各研究機関などから研究資金支援を得て研究活動に従事しております。従って、それぞれの経験に基づいた意見や情報を得ることができました。また、5月の頭に西洋近現代史ゼミの教授・常勤講師・ドクターに向けた話し合い(Lehrstuhlbesprechung)が行われ、その場でもここ数年の各種奨学金団体の状況について注意事項・アドバイスなどを得ることができました。ドイツでは多くの奨学金団体が秋に向けて応募を開始するとのことでしたので、今回は実際にはドイツの奨学金団体に応募はしませんでしたが、これを機にドイツの奨学金事情について理解を深めることができました。

 ヘルベルトゼミでは毎年一度、2日間に渡り、ワークショップを行っており、報告者もそこでの報告の機会を頂けることになりました。従って、6月の課題はそこでの報告の準備となります。

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