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2011年2月 月次レポート(説田英香 ドイツ)

2月 月次レポート(説田英香)

 報告者は、フライブルク大学での博士号取得を最終目的とする研究活動のため、2010年10月から派遣の機会を頂いております。2月の第二週目あたりからフライブルク大学は、長期休暇に入りました(5月頭まで)。従って本報告では、2010/11年冬学期のまとめを行いたいと思います。

【大学生活】
 本来ならば留学最初の学期ということもあり、研究生活・大学生活における視野および活動範囲を拡げるため、積極的に多くの講義を聴講する予定でおりましたが、Herbert教授による講義とゼミ(Hauptseminar)が今学期は休講になってしまったため(研究活動のため)、来学期に持ち越しとなりました。従って2010/11年冬学期は、フライブルク大学の指導教官であるUlrich Herbert教授による大学院生・研究者向けのゼミ(コロキウム)とトルコ語初級の2コマを受講しました。

1) コロキウム
 近現代史のコロキウムでは週一回、博士論文やプロジェクトなどの研究報告が行われました。報告者は学期開始以前からすでに決定されており、ドイツ全国の大学から招かれました。テーマは精神医学史から文化史と幅広く、様々なアプローチに基づいており、大変刺激になりました。

2) トルコ語I(初級)
 本講座では、挨拶をはじめとする日常会話、そして基本的な文法事項を学びました。学期末試験では、読解、文法、単語を中心とした問題が出題されました。報告者は無事試験に合格し、フライブルク大学での博士論文執筆資格に必要な単位に換算されることとなります。残り、トルコ語Ⅱの講座を受ける必要があります。トルコ語Ⅱは、長期休暇中に受講します(集中講義)。

【研究活動】
 報告者の研究テーマは、戦後ドイツ連邦共和国における移民史であります。ドイツでの研究状況は日本と違う点が多く、最初の課題としてヘルベルト教授にはコンセプトの再設定を課されました。現段階では考察対象時期を80年代に限定し、かつての外国人労働者とその家族、そして難民としてのトルコ出身者を中心に研究を進めております。2月のヘルベルト教授による個人指導では、引き続きコンセプトの明確化と併せて、史料調査を開始するようにアドバイスを受けました。まずは当時の状況を再構築するために、言説分析を開始しました。

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