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2011年11月 月次レポート(蔦原亮 スペイン)

11月月次レポート 
蔦原亮
マドリード自治大学

 今月はマドリード自治大学で毎週言語学関連の講演会やセミナーが開かれた。歴史的なものや社会言語学、理論に関する講演会など、幅広い分野の、スペイン内、そして他のEUの国々の研究者達の最先端の研究を垣間見ることが出来て大変興味深かった。
 また、11日にはマドリード郊外のカルロス三世大学で開催された語彙論のシンポジウムにも出席した。筆者の所属する自治大学の情報言語学研究室であったり、自治大学の教授陣の研究内容から感じていたことであるが、スペインではどうやら語彙関係の研究は日本以上に注目を集め、盛んであるようだ。生成語彙論などに関しては修士課程の頃から少しずつ学んでいたが、スペインに来てから語彙論の重要性を強く認識した。滞在中に、なんとか語彙論を物にしたいとこの日改めて感じた。
 このシンポジウムにおける研究発表はどれも魅力的なものであったが、昼食時間などに、他大学の学生や研究者の方々とアットホームな雰囲気の中交流することが出来たこともよかったと思う。筆者の研究テーマに直結する論文や、コーパスについて教わることが出来た。
 来月は冬休みに入る前に、自分の今後の研究のデータの収集に関して情報言語学研究室の先生、方法論や分析の方法などについて、語彙論と統語論の先生と別々に話し合い、意見を頂き、それを踏まえて冬休みに研究を進めようと考えている。

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