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2010年11月 月次レポート(説田英香 ドイツ)

                                                11月レポート
                                                                                                       説田英香

  10月末から、フライブルク大学の授業もようやく本格的に始動しました。それに伴い、私の大学での研究環境も11月に入って、整い始めました。前回のレポート作成の時点では、フライブルク大学近現代史に博士課程の学生として登録する段階までにしか至っておらず、出席が必要な授業などについては正式に決定していない状況でした。本レポートでは、一つ目に、今学期履修することとなった大学での授業、そして現在の大学での状況について報告したいと思います。そして、続いて研究の進捗状況と今後の課題について報告したいと思います。

(1) 大学生活
  私が今学期、出席する必要のある授業は、大学院生や研究者向けに開講されている上級ゼミ (Oberseminar Neueste Geschichte)と、フライブルク大学所属の語学学校が開講しているトルコ語初級です。

  a ) 上級ゼミ (Oberseminar Neueste Geschichte)
 週一に行われるゼミは、受け入れ指導教官であるUlrich Herbert教授によるものであり、毎回1、2人の報告者による報告が行われ、その後、質疑応答、議論が行われます。報告者はすでに今学期が始まるまでに決められており、その大半が論文提出を直前に控えている院生、そして目下研究プロジェクトに参加している研究者によって成り立っております。また、テーマ(対象時代も含め)のみならず、出身大学もフライブルク以外にベルリン、ハンブルク、ゲッティンゲン、ケルン、ボーフムなどと、多様であります。

  b) トルコ語 初級
  フライブルク大学の歴史学科で博士号を取得するための条件として、母語以外に3言語を習得することが条件となっております。私は英語と、専攻語のドイツ語の2言語しか習得しておりませんでしたので、これから新たに言語を習得する必要が出てきました。私の研究対象の一つに戦後ドイツのトルコ出身移民が含まれますので、トルコ語を選択することにしました。語学証明のためには、大学機関・語学学校での成績証明書、あるいは語学学校による語学試験の証明書が必要となります。従って私の場合、フライブルク大学付属の語学学校でのトルコ語講座初級・中級を受講することになります(本学期は初級のみ受講)。この語学学校での必要講座を受講し終えると、フライブルク大学の授業の単位に換算してくれます。
※ フライブルク大学付属の語学学校 http://www.sli.uni-freiburg.de/

(2) 研究の進捗状況
  先月に引き続き、11月は同月28日に東京外国語大学にて開催された多言語・多文化社会研究全国フォーラム(第4回)『「多文化共生」を問い直す――差別や排除のない公正な社会をめざして』の報告準備を行いました。

(3) 今後の課題
  多くの個人的な課題を残しながらも、上記全国フォーラムの報告が無事終了し、12月から再び博士論文に向けての研究に戻ります。Herbert教授からは、テーマ絞りをここしばらくの課題として与えられております。そのために再度、フライブルク大学の図書館にて、文献調査を行い直す計画です。

                                                                                                            以上

 

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