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2013年2月 月次レポート(新谷崇 イタリア)

月次レポート 2013年2月
新谷崇(博士後期課程)
派遣先:ピサ高等師範学校(イタリア)


 今月は、派遣期間中に書いた論文の修正がようやく終了し、現地受け入れ教員であるメノッツィ先生から投稿の許可が出た。Societa e Storiaというイタリアの学術雑誌に投稿し、査読結果を待っている。無事に査読が通った場合、早ければ今年中に論文を出版できるそうである。加えて、先月日本語で下書きを終えた論文も、イタリア語に訳し、修正作業をしている。投稿するまでにはしばらく時間がかかりそうだが、根気強く続けたい。
 派遣先では、長い冬期休暇が終わり、現代史のゼミが再開した。ゼミの一環として、著名なフランス人研究者であるGilles Pecout教授(パリ高等師範学校)の特別授業がおこなわれた。テーマは、フランス革命とリソルジメントのコメモレーションについてだった。フランス革命100周年と200周年の国家による顕彰内容の比較、フランスとイタリアの記憶化の比較について報告がおこなわれた。その後の討論では、参加した多くの研究者から意見や質問が相次いだ。
 このようにして、派遣期間最後の月を終え、2月14日に帰国した。派遣先では、史料調査、現地の研究者との交流、セミナーへの参加など、充実した研究生活を送ることができた。これもすべて、研究協力課国際交流係の皆様とITP-EUROPA委員会の先生方のおかげであるのは言うまでもない。長期にわたって貴重な機会を与えていただいことに深く感謝するとともに、学術論文や研究報告などを通じ、今後も派遣期間の成果を活かしていきたい。

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