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2011年3月 月次レポート(山﨑美保 インドネシア)

ITP-AA派遣報告書(3月)
 報告者:山﨑美保
 派遣先:ジョグジャカルタ
 派遣期間:2011年2月~9月

 2月に引き続き、3月は主にガジャ・マダ大学での講義に参加し、研究に必要である基礎的な知識を学んでいる。2月はパッラヴァ文字(aksara Pallava)を学んだが、3月には自分の研究に最も必要な古ジャワ文字(aksara Jawa Kuna)の学習に入った。古ジャワ文字の基礎はすでに習い、現在は実際の刻文を読むための訓練を受けている。4月中には博物館を訪れ、実際に刻文を読むための調査を始めたい。同時に刻文の所蔵場所を再確認し、刻文リストを作成する。現段階での大まかな刻文リスト(PDF 56.0KB)を添付する。調査対象のいくつかの刻文は、ジャカルタの国立博物館に所蔵されているため、ジャカルタでの調査も視野に入れている。ジョグジャカルタの博物館、考古局等での調査に関しては、ガジャ・マダ大学での指導教授を通して博物館とのコンタクトを取る予定である。
 遺跡調査に関しては、ジョグジャカルタ周辺のチャンディを調査対象にしているが、近年発掘されたチャンディなど所在地の特定が出来てないものが多く、現在は調査のためのリストを作成中である。リスト作成のための資料収集は主に考古学局(Balai Arkeologi)、古代遺物保存局(Balai Pelestarian Peninggalan Purbakala)で行う。大学での講義は7月一杯で終了する予定なので、現在は8月・9月に遺跡調査がスムーズにできるように準備を整えたいと考えている。

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