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2009年7月 月次レポート(幸加木文 トルコ)

ITP-TUFSレポート 2009年7月
                                                                                                       幸加木 文

  はじめに、派遣先機関との連携・連絡に関しては、指導教員であるイスタンブル・ビルギ大学欧州連合研究所のアイハン・カヤ教授より来月のワークショップに向けた発表概要へのコメントを頂いた。
  また、論文をまとめる作業とともに、昨月に引き続き研究対象に関する報道をフォローした。トルコでは非常にセンシティブにならざるを得ない問題に関する記事を追うことは即座に研究に反映するものではないが、当事者ではない自分がこうした問題にいかにコミットするのか、なぜ取り組むのかという研究の前提となる意識を幾度も考え直すことになった。
  今月の反省点としては、必要最小限の日常会話を除き、トルコ語の文章を書くなどいわゆるアウトプット系の言語スキルのトレーニングをほとんど行えなかったことが挙げられる。留学の目的の一つは、書かれた言説資料と現実の社会状況の観察とを往還することによってトルコに関する研究に必須の能力をつけることとしている。来月以降は読む・聴くというインプット系のスキル向上を心がけるとともに、アウトプットをより意識的に行いたいと思う。
  生活状況については、断水、停電、ガス機器の故障、ネットの不通などは日常的に発生しているが大抵は半日程度で復旧しており、また対処の仕方を覚えさほど問題と感じること自体が減少したという感覚がある。

Kokaki7-1.JPG 
写真はボスフォラス海峡を眺めながら夕涼みをする人々。こうした場所ではチャイ(紅茶)や水の売り子が巡回しているか、あるいは野外カフェが設けられていることが多い。イスタンブルの夏は夜8時過ぎにようやく陽が傾き暑さが和らぐため、ほぼ深夜といえる時刻にも小さな子ども連れの家族のそぞろ歩きを楽しむ姿を見かけることがある。

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