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2009年5月 月次レポート(澤井志保 シンガポール)

月次レポート(20095月)

博士後期課程 澤井志保

 

5月に入り、シンガポールでの生活にもだんだんと慣れてきました。

シンガポール国立大学でも、テスト期間が終わって学期末休暇がはじまり、これにあわせて、私の所属するARI(アジア研究所)にて、アジア・スカラーズというプログラムが実施されています。これは、ARIの選抜を通過した、アジア諸国出身の、東南アジア研究を行う学生と研究者たちが、3ヶ月の予定でARIに滞在し、研究活動と発表を行うというものです。彼らは、私の使う院生室で研究を行うため、ほとんど毎日顔を合わせることになり、すっかり仲良くなりました。私の研究するインドネシアからの派遣者が大多数を占めるため、院生室にいると、まるでインドネシアにいるような気持ちになるほどです。そのほかにも、ベトナム、タイ、フィリピン、韓国、中国からの派遣者が、政治や宗教、文化などそれぞれの分野について研究を進めており、日々のコミュニケーションの中で、最近の東南アジア研究についての動向について有意義な意見交換ができました。

先日は、ARIにて週末に、セントーサ島近くの小さな島、クス島にいくピクニックが催され、バスとフェリーを乗り継いで、アジア・スカラーズたちとピクニックを楽しみました。この企画には、ARIのポストドクトラルフェロー等、若手研究者がお世話役になっており、いろいろと面倒を見てくださったので、これらの人たちとより親しくなるよいチャンスにもなりました。

 

5月下旬には、ARIの年次恒例イベント「アジア・トレンド」がNUSメイン・キャンパスにて催されました。これは、ARIの中でそれぞれ独立して活動する「アジア移民研究クラスタ」「アジアにおける宗教とグローバリゼーション研究クラスタ」「カルチュラル・スタディーズ・クラスタ」によるパネルディスカッションで構成されており、世界各国からの該当研究分野の第一人者たちが基調発表を行い、密度の濃い議論が繰り広げられました。私のARIでの受け入れ教員であるヨー教授も、「アジア移民研究クラスタ」パネルに出席されておられたので、ヨー教授の最近の研究内容についてお聞きするよい機会になりました。

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