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2009年2月 月次レポート(藁科智恵 オランダ)

ITP報告書(20092月)

藁科 智恵

 

2月は、ITPの派遣による滞在の最後の月でした。1月の後半にドイツ・マールブルクから移動し、2月の最初の週にはオランダ・ライデンでの滞在にも慣れてきて、食事や生活全般の面においても、図書館の利用等、研究面においても快適に過ごすことができるようになりました。

23日には、ライデンでの受け入れ教官である、宗教学部のAb de Jong先生と会う機会を持つことができました。研究内容について話をすると、その宗教学部にいらっしゃるWillem Hofstee先生も紹介してくださり、重要な文献、アドバイスを提供してくださいました。Hofstee先生は、20世紀のヨーロッパにおける新宗教運動等を専門とされており、20世紀前半のドイツにおける宗教状況、またその状況における西洋と東洋の出会いという私の研究テーマと、とても近い関心を持った方でした。また、アムステルダム大学にいらっしゃるMarco Pasi先生の連絡先も頂きました。Pasi先生は、20世紀のヨーロッパにおける密教の研究をされている方です。Pasi先生にメールで連絡を取ったところ、私の滞在期間が残りわずかであるということに加え、先生の大学での用事が立て込んでいることもあり、直接お会いすることはできませんでした。しかし、大変丁寧なメールを下さり、重要な文献等を紹介してくださいました。

29日には、こちらでの生活についていろいろなサポートをして下さった日本研究を専門としていらっしゃるKiri Paramore先生にお会いすることができました。生活や研究上の問題はないかどうか気にかけてくださり、大変心強く感じました。

213日には、ライデンにいらっしゃった富盛先生とお会いすることができました。日本研究をされているIvo Smits先生との会合にご一緒させていただき、とても勉強になりました。

その日は、De Jong先生と昼食をする機会を持つことができました。その際に、今年8月にライデンで行われるシンポジウムの話題も出ました。

週末には、ライデンにあるシーボルトハウスに行きました。ちょうど浮世絵の展示会が開催されており、その展示会は大変賑わっていました。シーボルトの収集品が本当にたくさん展示されていて、あらためてシーボルトのものの収集に対する熱意に驚きを覚えました。

223日は13時のフライトだったので、10時半にBusser先生のオフィスにお借りしていたパソコンを返しに行き、そのまま空港に向かいました。Busser先生も、その日はグローニンゲンで講義があるということで、一緒の電車で空港まで送っていただきました。今回の滞在では、パソコン、図書館の利用等々、大変お世話になったので、本当に感謝しています。

ライデンの滞在は、1ヶ月と短かったのですが、ライデンという街の美しさに加え、研究面でもいろいろな情報やコンタクトを得ることができ、大変有意義なものとなりました。

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