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2009年11月 月次レポート(岸田圭司 イギリス)

ITP-AA月次レポート(11月)
                                               岸田 圭司

 今月、在ロンドン・クルド人にとって大きなイベントのひとつ『第6回ロンドン・クルド映画祭(6th London Kurdish film festival)』が開催された。同映画祭は、11月20日から30日までの11日間の日程でおこなわれ、6つの会場で短編、長編、アニメーションなど併せて126本の映画(当初は127本上映の予定であったが、1作品の上映が取りやめとなった)が上映された。期間中、時間の許す限り映画館に足を運び、合計16本の作品を観ることができた。同映画祭は2001年から始められたが、不定期開催(第2回2002年、第3回2004年、第4回2006年、第5回2007年)であったため、今回私の滞在期間に開催されたことは、幸運であった。
 また、映画祭と平行して行われたイベントにおいて、エクセター大学のChristine Allison 教授にお会いした。Allison 教授には、約3年前アルメニアの首都エレバンでお世話になったことがあり、先生も私のことを憶えていてくれていた。エクセター大学には、イギリスの大学で唯一のクルド研究センター(Centre for Kurdish Studies)が開設されており、Allison 教授はそこの教員の一人である。同センターには一度伺おうと思っている。
 メンターをお願いしているSOAS側教員Nelida 先生の講義(火曜日)には毎週、出席させていただいている。授業終了後、必要に応じて進捗状況を報告しているが、来週、面談の時間をとっていただいた。いくつかご指導を仰ぎたいことがあるが、特に公文書館調査に関するアドバイスをいただけたらと思っている。
 チャリティ団体の訪問、SOAS附属図書館での資料閲覧、公文書館での資料閲覧などをしているうちに、あっという間に二ヶ月が過ぎた。早いものでロンドンではクリスマスを迎える準備が始まっている。気ばかりが焦るが、落ち着いてできる限りの調査を行いたい。(2009年12月2日記)

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SOASのそばにある公園Russel Squareで撮影(撮影日2009年12月1日)

 

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