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2009年10月 月次レポート(岸田圭司 イギリス)

                        月次レポート(10月)
                                                   岸田 圭司
 
  9月27日、イギリスに入国した。翌日から派遣先であるロンドン大学東洋・アフリカ研究学院(以下、SOAS)へ事務手続きに行ったが、ちょうど新学期開始時期と重なり、学内のいたるところで図書カード発行、授業登録のため学生が長蛇の列をつくっていた。新入生の多くが学内を右往左往している中、私のSOASへの登録作業はSOAS内にある東外大ロンドンオフィス・プログラムコーディネーターの押切さんに関係部局を案内していただき、何ら問題なく半日で終了させることができた。
  到着後、おこなうべき主な事務手続きは以下の通りである。1)ベンチフィー(席料・施設利用料金)の支払い(Vernon Square Campus)、2)図書カード(身分証明書も兼ねる)の発行(Russel Square Campus)、3)メールアドレス取得(押切さんが事前に取得してくれていた)である。ベンチフィーの支払いは、カード払いも可であったが、私の場合、手持ちのカードの限度額では一括払いが困難であったため、日本でトラベラーズチェックを購入し、SOAS近くの郵便局で現金化して支払った。なお、ITP派遣者のSOASにおける身分は、Studentではなく、Visiting Researcherとなる。
 事務手続き終了後、SOAS側ITP担当教員のProfessor Rachel Dwyer、メンターをお願いしたSOAS教員Dr Nelida Fuccaroに挨拶に伺った。Nelida先生には、私の今回の派遣目的である在イギリスのクルド人コミュニティに関するフィールド調査を開始するにあたってのアドバイスをいただき、さらにイギリス在住クルド人を数名、紹介していただいた。そして、Nelida先生の学部と大学院の講義の聴講も許可していただき、シラバスをもらって熟考した結果、学部の講義については毎回出席し、大学院に関しては、私の専門地域に該当する日のみ聴講することとした。現在、紹介してもらったクルド人、旧知のクルド人らと連絡をとり、ロンドンにおける彼らの状況の把握に努めている。
 10月半ば、軽いカゼをひいて、3日ほどダウンしてしまった。もう随分よくなったが、これからさらに寒くなるので、体調には十分気をつけたい。私は埃っぽいロンドンの街を歩いた後はうがいをするようにしているが、ロンドン在住の日本人医師から聞いたが、イギリスでうがい薬を見つけるのは至難の業だとのこと。こちらではカゼの予防はうがいではなく、飴をなめるそうである。そういわれてみると、SOASの洗面台で自分以外うがいをしているのを見たことがない。
  10月も終わりになるにつれ、新学期の「喧騒」も一段落した。気を抜かずに研究・調査に励みたい 。                                          (2009年10月30日記)

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写真1~3 SOASのそばにある公園Russel Squareで撮影(撮影日2009年10月24日)

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写真4 SOAS(Russel Square Campus) (撮影日2009年10月24日)

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