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2012年10月 月次レポート（牧野波 韓国）
ITP-AA 月次派遣報告 2012年10月
派遣先：韓国外国語大学校 博士後期課程 牧野 波
10月のソウルは、中旬を過ぎた頃から冬が近いことを感じるほど、早い冷え込みでした。東京より一足先に様々な場所で紅葉が始まり、寒いながらもとても鮮やかに感じました。
10月は、9月分の派遣報告で報告した翻訳関連の作業と、来年のCAASシンポジウムでの発表に関する資料収集におもに従事しました。
１）『動員された近代化』翻訳関連
9月に引き続き、聖公会大学曺喜?先生の著書『動員された近代化』の出版に向けて翻訳作業を進めました。翻訳そのものを終わらせるとともに、訳語の統一や文体の整理など本文の具体的なチェックなどを監訳者の先生と行いました。本文を翻訳し、見直していく中で、朴正熙政権期の開発動員体制の複合的な構造を意識し、自分自身のパースペクティブにどのように反映していくのかについて考えさせられる作業です。
２）資料収集
来年のCAASシンポジウムで国立ソウル顕忠院を対象に据えて発表を行う関係で、国立中央図書館と韓外大の図書館を中心に、資料収集を行いました。国立中央図書館では、顕忠院を管掌する国家墓地管理所が発行している顕忠院の総合的な情報誌『民族の魂』や、国立墓地制度について取り上げた修士論文などを収集しました。
また、それとは別に、延世大金哲先生のセミナーでお会いする先生・院生の方たちのご教示で、延世大学図書館に所蔵されている独立紀念館・戦争紀念館の建設時期にかかわる資料をいくつか収集することができました。
そのほか、8月から継続している延世大学での読書会や各種シンポジウムなどに参加する機会を得ました。