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ペルシア語

ペルシア語の魅力

その響きの美しさから,「東洋のフランス語」とも呼ばれてきたペルシア語は,今日のイラン,アフガニスタン,タジクの公用語です。アラビア文字を使って書かれるため,「アラビア語とはどう違うの?」という質問がよく聞かれますが,言語区分の上ではインド・ヨーロッパ語族に属し,南・西アジア課程では,ヒンディー語,ウルドゥー語がもっとも近い親戚にあたります。

ペルシア語は,その起源をアケメネス朝ペルシアまで遡ることができ,約三千年の歴史をもつ言語です。特に,現在に近い形で姿を現した10世紀以降,ペルシア語は,当時の主要な通商路であったシルクロードの共通語として,今日のイランから中央アジアにいたる地域で広く通用し,いわゆる「ペルシア語文化圏」を形成してきました。その一方で,豊富な文学伝統を花開かせてきたペルシア語は,地域の文化教養語としても一目置かれる存在にあり,幾多の詩人や哲学者たちを輩出し,東部イスラーム世界に大きな影響を与えてきました。ペルシア文学は,今も,ペルシア語を母語とする人たちの誇りであり,かけがえのない財産となっています。

日本国内では,国際関係や東洋史研究を行っている一部の大学でも,ペルシア語の講座が設けられているものの,独立した専攻科をもつのは,本学と大阪外大の2校のみです。まず語学を身につけてから専攻地域・分野について学んでいくという,より現地に密着したカリキュラムは,外語大が他大学と大きく異なる点といえるでしょう。

教育・カリキュラムの特徴

本 学のペルシア語専攻に入学した学生は,昨年度からスタートしたモジュール制に沿って授業を受けることになります。特に,入学後2年次くらいまでは,専攻語がカリキュラム構成の中心です。専攻語の授業は,文法,講読,会話,作文,聴解のカテゴリに分かれています。これは,本専攻が目標の一つとする,多様な分 野で通用する,総合的なペルシア語力を養うためのものです。通常は,1年次で文法・会話・講読・作文の基礎を学び,その後は学生が各々の目的や特性,興味 に応じて,各カテゴリから授業を選択して時間割を組み立てていくことができます。特に,1年次では,モジュール用に編集された本専攻独自のテキストを使って文法・会話の基礎を学びながら,徐々に講読・作文の学習を始めていきます。語学授業の他には,ペルシア語圏の諸地域に関する基礎知識を養うことができるよう,地域関連の授業が1年次から開講されています。

授業以外では,少数語科の特長を生かして,ネイティブの先生やイラン,アフガ ニスタンからの留学生と接する機会も多く,11月の外語祭では,ネイティブの先生宅や大使館などに出向いて修行した1年生が慣れない手つきながら料理店を切り盛りし,2年生が中心となって語劇を上演するのが恒例となっています。

自分たちが大学で学んでいる地域を実際に訪れて,現地体験をしてみようという学生が多いのも,外語大ならではといえるでしょう。本専攻は,交流協定締結校であるアッラーメ・タバータバーイー大学(在テヘラン)へ学生派遣を行っているほか,毎年多くの学生が,テヘランにある外国人向け語学学校ロガトナーメへの長期留学や,イランの大学が開設する夏期講習などの短期語学講座への参加をするなど,現地でペルシア語を学んでいます。

本専攻では,高いペルシア語力の修得はさることながら,学生が,大学の4年間で専攻地域に対する自分なりの視点を見出し,卒業後も専門家として活躍の場を広げていけることを望んでいます。

本専攻でペルシア語を学んでみませんか。ペルシア語圏への関心と,問題意識を常にもちながら,授業に参加し,共に知見を深めていける学生を求めています。