大学院総合国際学研究科

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地域・国際専攻

地域・国際専攻には、地域研究コースと国際社会研究コースとの2コースがあります。いずれも東京外国語大学における長年の地域研究の蓄積を活かして、グローバル化する現代社会を深く理解しようとするコースです。


地域研究コースにおける、地域概念そのものがグローバル化によって再編成が迫られています。アメリカ、スペイン、イラン、ヴェトナム、日本といった国民国家からEU、中東といった複合的な地域、さらに沖縄、アイヌやエチオピアのマーレ族、中国のチベット族などのマイノリティ集団が1つの地域になりえます。地域の枠組みは問題のとりあげ方によっても大きく変わっていきます。国民意識、戦争、植民地主義、人権といったオーソドックスな視点から、ディアスポラ、ジェンダー、アイデンティティ、地球環境といった新しいテーマまで、いろいろな分析視角があるでしょう。分析手法も史資料のテキスト分析から、数量データー分析、図像・イメージの読み解き、音楽や儀礼の解釈まで多様なアプローチがあります。また、国際社会コースでは、国際関係論、政治学、経済学、社会学、文化人類学やジェンダー研究、カルチュラル・スタディーズなどの体系的知識をふまえて、諸地域で起こっていることの真相に迫ります。たとえば、冷戦構造崩壊後の世界の動きは、国民国家の創造や民族紛争における正義と暴力、原理主義とナショナリズム、戦場のレイプとジェンダー、ポストコロニアリズム、ブラッドダイヤモンドとマネーロンダリングの国際金融メカニズム等々、学術的な枠組みの裏付けがないと理解できないでしょう。

本専攻の研究分野では複雑な世界を解明してゆくのに随分とたくさんのテーマがあり、方法があり、自分の研究を見失いがちになってしまうかもしれません。そこで、研究指導体制が大事となります。博士前期課程の2年間で1つの学術論文、修士論文を完成させなければいけません。そのために本専攻は1年目から指導教員の下で専門特殊研究(修論指導)が必修であり、論文の問題設定、リサーチの方法から、論文の書き方、文章表現まで綿密な指導を行います。1年から副指導教員も決めて指導の充実を図っています。修士論文の審査は、テーマの独創性、問題意識の明確性、方法論的な一貫性、先行研究との関連、論旨展開、文章表現などの基準で行います。

修士号(学術あるいは国際学)を取得後、本専攻で修得した地域研究・国際関係に関する知見を元に、博士後期課程に進学し学術研究を深めてゆく方もいますし、政府公共団体、学校、ビジネスや国際支援など実社会で活動しキャリアを追求する方も少なくありません。

地域研究コース[開講科目]

地域・国際研究基礎論、地域・国際研究方法論、地域研究自立研究方法論、東アジア・東南アジア歴史文化論、東アジア・東南アジア政治経済論、南アジア・中東・アフリカ歴史文化論、南アジア・中東・アフリカ政治経済論、ヨーロッパ歴史文化論、ヨーロッパ政治経済論、アメリカ歴史文化論、アメリカ政治経済論、日本歴史文化論、日本政治経済論、学術表現演習、専門特殊研究

国際社会研究コース[開講科目]

地域・国際研究基礎論、地域・国際研究方法論、地域研究自立研究方法論、比較政治論研究、比較経済論研究、比較社会論研究、比較法体制論研究、国際協力論研究、国際関係論研究、国際法・機構論研究、国際経済論研究、国際文化論研究、グローバルスタディーズ、メディア文化研究、比較文化論研究、思想文化論研究、社会文化研究、人間文化研究、アーカイブズ研究、学術表現演習、専門特殊研究