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総合文化コース

2017年度

山口 裕之 (YAMAGUCHI, Hiroyuki)

卒論指導可能分野

ドイツ文化・文学・思想、表象文化論、メディア理論

ゼミ紹介

このゼミは、基本的にドイツ語圏の芸術・文学・思想・大衆文化といった文化的領域を対象とします。そして、個別の文化現象そのものの特質、あるいはそれらを通じて浮かび上がるドイツ語文化の特質に迫ることを目指します。このゼミでは、年度毎にさまざまなテーマを設定し、広い意味で「テクストをどのように読むか」(文学テクストだけでなく、映画・絵画・音楽・建築・都市などを含む)、また、「ドイツ語を読む」ことをとくに大切にしていきたいと考えています。過去に授業としての「ゼミ」で扱ったテーマとしては、例えば、次のようなものがあります。

■「20世紀初頭の言語危機の意識」
■「物語論」(ドイツの短編小説/〈語り〉の研究)
■「表象としての都市」(テクストの中の都市・テクストとしての都市/都市と記憶)
■「ドイツ・アヴァンギャルドの諸相」
■「声としてのテクスト」(韻律論・音楽とテクスト・ラジオドラマ・演劇etc.)
■「翻訳という行為」「文学と翻訳」
■「ドイツ現代文学」(戦後文学/90年代ポップ文学)
■「メディア空間の中の文学」
■「市民」概念の変容
■「ドイツ・ロマン主義」

卒論指導は、私の専門領域や関心領域(ドイツ思想・近現代ドイツ語文学、メディア論、映画論、音楽、世紀転換期ウィーン、ベルリン、文化理論、言語思想、物語理論、翻訳論、ユダヤ主義、キリスト教等)、あるいは授業で扱ってきたテーマに関するものはもちろんですが、人文研究的なアプローチによって文化領域における対象を扱うものであれば、基本的には引き受けます(ただし、他によりふさわしい先生がいる場合はそのようにアドバイスします)。4年生が受ける「卒論演習(卒研演習)」では、各参加者の具体的状況に応じて指導していきますが、その際、発表者以外の参加者も一緒になってよりよい構想や文章を考えるディスカッションに加わってゆく授業を行います。特に最初の段階では、論文の構想や考え方、効果的なプレゼンテーションの考え方など、応用性の広い視点を身につけることも目指します。このことは、卒業論文(研究)を仕上げることそのものと並んで、「卒論演習(卒研演習)」の重要な目標だと考えています。

卒論・卒業研究について

過去の卒論の例としては、次のようなテーマ・対象の卒論がありました。基本的にドイツ語圏の文化が中心となります。
■文学:ホフマン『砂男』、エンデ『鏡の中の鏡』、ゲーテ『ヴェルター』、森鴎外『舞姫』、東ドイツの文学、Siri Hastvedt
■絵本・児童文学:ヤーノシュ、ヘルメ・ハイネ、リザ・テツナー、フレッド・ロドリアン(東独の児童文学)、ラルフ・イーザウ
■美術:クリムト、エミール・ノルデ、パウル・クレー
■音楽:J.シュトラウス、シェーンベルク、ドイツ・リートにおける隠喩(シューベルト、ヴォルフ)、マーラー、抽象絵画における音楽性、中世ロック
■映画:ヴェンダース『ベルリン・天使の詩』、ファスビンダー『ベルリン・アレクサンダー広場』『四季を売る男』、ハネケ『ベニーズ・ビデオ』『ファニーゲーム』、ファキン『愛より強く』、オスカー・レーラー『アグネスと彼の兄弟』『素粒子』、トルンカ、『ヒトラー~最期の12日間~』
■比較文化:魚肉ソーセージ、日独の居住空間比較論、ドイツ映画における「日本」の表象
■文化史:クリスマスにおける火のイメージ、中世ヨーロッパにおける「子供」、マイセン磁器、ドイツのおもちゃ
■都市・建築・デザイン:都市景観比較論、フンデルトヴァッサー、マルセル・ブロイアー、エリーザベト教会(マールブルク)
■カルチュラル・スタディーズ:クィア文化、ボードゲーム文化 、「世界名作劇場」、「Digedags」(東独のコミックス)

受講上の注意など基本的にドイツ語履修者であることが望ましい。ドイツ語履修者以外でも、授業の受講・卒論指導を行うことは可能です。ただし、授業ではドイツ語のテクストを使うことが多いので、その点は了解してください(その際、ある程度配慮します)。
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last updated on: 2017-09-18