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総合文化コース

2017年度

藤井 守男 (FUJII, Morio)

卒論指導可能分野

イスラーム期イランの文学と思想

ゼミ紹介

ゼミでは、イスラーム地域の文化の中で独創的な知識人を輩出したイランの思想史的発展過程と文学上の達成の流れに関する知見を身につけることを目標に据えています。いわゆるイスラーム思想と呼ばれる分野の中でも、特に、イスラーム哲学、神学、シーア派・イスマイル派、神秘学などとのかかわりから文学をとらえることで、中世期のイランの文学に潜む文化史的課題をえぐり出そうというのがねらいですので、中世期の様々な知識人のディスクールに触れる過程で、イランの現代的課題の淵源を知ることできると思います。毎年、テーマを絞ってテクストを読みながら、イスラーム地域の文化的問題について議論をしていますが、ここ数年は、スーフィズムと文学との問題に絞って考察を進めています。

卒論・卒業研究について

従来、イラン文化全般、文学、映画、絵画などの芸術論から、宗派論などのイスラーム思想に係わる分野の卒業論文が執筆されています。
「イランにおける新体詩の成立と発展」、「イラン現代詩序説」、「フォルーグ・ファッロフザードの詩における “生への喜び ”」、「オリエンタリズムとヴェール:隠された東洋(オリエント)の幻想」、「イラン映画文化論序説」、「 “西方への流刑 ”とイラン人論」、「中世イスラーム知識人によるキリスト教理解」、「スーフィズムとイラン人のパーソナリティー形成」、「ゾロアスター教徒の精神世界について」、「中央アジアのイラン系民族に関する考察」、「東洋学者の見たイラン:19世紀後半ケルマーンの宗派状況」、「イスラームにおけるイブリース(悪魔)賛美について」、「 An Introduction to the Ahl-e Haqq(アフレ・ハック派研究序説)」、「現代イランにおける女性による余暇活動の諸相:テヘランのヨガ教室を中心に」、「ペルシア絨毯の生成と様相」、「アッバース一世のエスファハーン:ペルシアの庭園と建築」、「イランの児童文学:サマド・ベフランギーを中心に」、「イランにおけるバイリンガル教育について:アゼルバイジャンを中心に」、この他に神秘主義文学関連でルーミーの『マスナヴィー(精神的叙事詩)』に関するものなどが執筆されています。
24年度は、イラン系知識人における神秘哲学の系譜、トルコ共和国におけるルーミー受容の考察、などが卒論のテーマとして挙げられています。

受講上の注意など専攻には必ずしもこだわりませんが、テクスト関連の議論に関しては、イスラーム地域の言語(ペルシア語、あるいは、アラビア語、ウルドゥー語等)の知識があることが望ましいです。
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last updated on: 2015-06-30