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総合文化コース

2017年度

林 和宏 (HAYASHI, Kazuhiro)

卒論指導可能分野

イタリア文学

ゼミ紹介

イタリア古典文学(およそ13-19世紀の広義のイタリア文学を便宜的にこう呼ぶことにします)の原典にじかに触れることが、出発点にしてすでに半ば目的でもありますが、そのことを通して、さらに、古典作品を自力で読みうるだけの古典イタリア語の読解力を身につけること、それぞれの作品が示す大胆な世界観と豊かな伝統の一端を直接味わうことを目指します。取り上げる作品は、原則としてイタリア文学史上において最重要の位置を占めるもの(すなわち後世に圧倒的な影響を及ぼした、イタリア文学の源流にして頂点をなす14世紀の三大作品、ダンテ『神曲』、ペトラルカ『カンツォニエーレ』、ボッカッチョ『デカメロ ン』、そしてもう一つの頂点である16世紀ルネサンス期のアリオスト、マキアヴェッリ、タッソ、さらに下って19世紀前半のマンゾーニ、レオパルディらの代表作)を中心に、参加者の希望も考慮して年間数作品を選びます。一作品に充てられる時間は限られるので断片的な読み方にならざるを得ませんが、それなりの手応えはあると思います。古典に用いられたイタリア語は慣れるまでに多少の辛抱を要するとはいえ、決して現代イタリア語から遠くかけ離れた存在ではなく、充分に手の届くところにあることをやがて一種の感激をもって知ることになるでしょう。日本語訳があるものは参照し、先人の労に学びつつ、原文にじかに触れることの掛け替えのなさを痛感したいと思います。

卒論・卒業研究について

卒業論文としては、『神曲』のある一つのカント(歌)ないしエピソード、『カンツォニエーレ』の構成、『デカメロン』のある一日、等々について論じたり、 あるいは特定のテーマに関して、たとえば愛の主題や愛の対象である女性をめぐって、複数の詩人や作品を比較することなども考えられます。他方、卒業研究は、個々の作品の翻訳や注釈、あるいはアンソロジーの編集など、地道な勉強をそのまま形にすることができます。過去のユニークな例として、イタリア語のリブレット(オペラ台本)を日本語による小説の形に訳し作りかえる試みがありました。

受講上の注意などイタリア語の基本的な読解力とイタリア古典と付き合う意欲とがあれば、原則として専攻語は問いません。古典イタリア語は授業で学んでいきます。
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last updated on: 2015-06-30