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総合文化コース

2017年度

川島 郁夫 (KAWASHIMA, Ikuo)

卒論指導可能分野

中国近世の通俗文学――白話文芸の世界

ゼミ紹介

日本文学で「近世」というと普通は江戸時代、つまり 17世紀初から 19世紀半ばに至る 250年ほどの時代をいいますが、中国ではそれよりもはるかに長く宋代から清朝中期まで 900年の長きに亘っています。近世文学の中核をなすのが白話 …すなわち口語の文学であり、それまで文字で表現する際に常用されていた文言(書き言葉)ではなく話し言葉のままに書かれた作品です。日本でよく知られる『三国志演義』『水滸伝』などの長編小説はこうした口語体文学に属していますが、そのほかに民衆にとってはむしろ小説より親しみ深い娯楽であった演劇も、台詞の部分は基本的に口語体で書かれています。
ゼミの授業では半年から一年の間で読破できる短編作品を丹念に読むことを主眼とし、多くは白話小説を題材として会読をしていきます。作品としての面白さを味わうこととともに、現代語の前身として語法・語彙の面でも重要な意味を持つ近世語の特徴を学習することがもう一つの大きな目標です。受講者は予め決められた担当部分の下調べが求められるので負担は軽くはありませんが、文学・文化に興味を持つ学生ばかりでなく、言語や歴史・社会等を学ぶ諸君にとっても必ず得るところがあるはずです。

卒論・卒業研究について

近世語・近世文学のゼミといっても、それが卒論・卒研のテーマに直結するとは限りません。近世以前の古典文学、或いは文学以外の多様な文化事象に興味を持つ諸君も多く、ここ数年は日本の古代説話との関連を調べたり、唐代の詩人の作品の翻訳が試みられる一方、祭祀などの宗教的行事に関するテーマや料理や茶・酒等の食文化について研究した論文もありました。

受講上の注意など中国の近世語作品を会読するので最低限現代中国語の知識がないと受講は困難です。必ずしも専攻の学生に限定はせず、副専攻語での履修者でも問題はありませんが、予習には相当な時間が必要と心得て頂きたい。
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last updated on: 2015-06-30