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国際社会学部 > 北アメリカ地域

北アメリカ地域の魅力

北アメリカ地域 画像は、1902年にアメリカ合衆国オハイオ州のクリーブランド市に建てられたラヨシュ・コッシュートの銅像です。アメリカには、クリーブランド以外にもニューヨーク市や首都ワシントンをはじめ、数多くの都市でコッシュートの像が建てられたり、通りや公園にコッシュートの名前が付けられたりしています。ヨーロッパから遠く離れたアメリカ合衆国になぜこんなにも多くハンガリーの独立運動指導者ラヨシュ・コッシュートが記念されているのでしょうか。
その理由は明らかです。ハンガリーからの移民たちが移住先の土地で祖国の英雄が忘れ去られないように運動を行なってきた歴史の積み重ねがこのような遺産を生み出してきたのです。ハンガリーからアメリカへ移り住んだ移民たちがこれまで辿った歴史は、決して平坦な道のりではありませんでした。彼らの多くは、製鉄所や整備工場などで他の白人たちが就きたがらない仕事をして生活してきたからです。そのため、「ハンキー」(hunky) という形容詞は「ハンガリー」(Hungary)を語源として作られた言葉ですが、中上流の白人たちが就きたがらない肉体労働に関わる仕事を表現する言葉(たとえば、“hunky job”などというような表現)としてアメリカで使われてきました。実際、20世紀前半のハンガリー系アメリカ人の歴史は、もともとアメリカで「白人」とは考えられていなかった人たちが差別に闘いながら白人としての「地位」を築いていった歴史と理解することも可能です。
北アメリカという地域は、アメリカ合衆国とカナダを中心とした地域ですが、上に上げたハンガリーからの移民の例が示すように移民たちによって作り上げられた国や地域です。その空間の中で世界中から集まってきた移民たちが展開する活動は、政治、経済、社会、文化、文学などどの領域を見ても私たちに強い関心を引き起こすものになっています。この地域の社会や歴史の中に、私たちは伝統社会から現代社会への移行や、異なる人種・エスニシティの共存関係を読み取ることができるのです。

カリキュラムと開講科目の特色

北アメリカ地域を学ぶにあたり、1・2年次には週に5コマを使って高度な英語を学びます。

また、北アメリカ地域のための地域基礎科目を履修します。そこでは現代世界の中でのこの地域の特徴を明らかにするために、アメリカ合衆国の政治、社会、文化、歴史を扱う授業科目が開設されています。それぞれの分野における個別断片的な知識を与えることを目指すのではなく、北アメリカ地域を理解する上で必要不可欠な概念を具体的な事例を通して学ぶことができるように工夫しています。

このほか、1・2年次にはコース共通、および「地域社会研究コース」「現代世界論コース」「国際関係コース」の導入科目や概論科目を受講し、3年次以後のコース選択につなげていきます。
3年次以後は3つのコースのいずれかに進学して学びます。このうち地域社会研究コースにアメリカの政治、歴史、社会、人種、ジェンダーなどに関する授業が開講されています。各コースはそれぞれの理念に基づいて導入科目、概論科目、選択科目の区別を設けて、履修コースを設定していますので、適切な履修計画を立てて履修して下さい。