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国際社会学部 > ラテンアメリカ地域

ラテンアメリカ地域の魅力

ラテンアメリカ地域一般に、南北アメリカの中で、メキシコ以南の大陸部とカリブ海の島嶼を総称してラテンアメリカ、あるいはラテンアメリカ・カリブ海地域と呼ばれます。たとえば、1948年に創設された国連ラテンアメリカ経済委員会(ECLA)は、1984年に国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員(ECLAC)と名称を変え、現在はラテンアメリカ・カリブ海地域の33カ国(および、この地域と関係の深いアメリカ合衆国やスペイン、日本など域外の11カ国)を正式加盟国とし、プエルトリコなど8つの非独立地域を準加盟国としています。東外大の「ラテンアメリカ」も、基本的に、カナダとアメリカ合衆国を除く南北アメリカ全域を対象とします。
ラテンアメリカの特徴を一言で表現するのは困難です。強いて言えば、「多様性」でしょう。メキシコやアンデス諸国などには2000から3000メートルを超える高地に大都市が築かれているかと思えば、中米やアマゾンには広大な熱帯雨林が広がっています。全般的に旧宗主国であったスペイン、ポルトガルが、人種・民族構成や言語・宗教・文化に大きな影響を及ぼしたのは確かですが、地域によっては多様な先住民、奴隷に起源をもつアフリカ系人、さらに19世紀後半以降にヨーロッパ、日本を含むアジア各地から到来した移民の影響も絶大です。カリブ海地域では英語(ジャマイカなど)、フランス語(ハイチなど)などのヨーロッパの言語も公用語として使われています。また、ブラジルやメキシコ、アルゼンチン、チリなど、もはや「途上国」という表現が当てはまらない規模と水準の経済発展を遂げた国々がある一方で、中米やカリブ海地域には世界の最貧国が存在します。この地域にアプローチするには、常にこうした多様性を考慮しなければなりません。

カリキュラムと開講科目の特色

ラテンアメリカ地域を学ぶにあたり、1・2年次には、入学時に選択したいずれかの言語を集中的に学びます。

また、ラテンアメリカに関する地域基礎科目を通じて、多様で活力あるラテンアメリカの歴史と現状を知るのと同時に、それらを論じる切り口(文学、歴史学、経済学などの専門性)を徐々に身に付けていくことを目指しています。

このほか、1・2年次にはコース共通、および「地域社会研究コース」「現代世界論コース」「国際関係コース」の導入科目や概論科目を受講し、3年次以後のコース選択につなげていきます。3年次以後は3つのコースのいずれかに進学し、それぞれのコースのなかでラテンアメリカ地域を学ぶことができます。授業は、「地域」、「概論」、「選択科目」の順に、知識の精度の点でも切り口の鋭さにおいても、難易度が増していきます。最終的には、ゼミの仲間から刺激を受けつつ、集大成としての卒業論文を執筆します。
卒業論文では、「ブラジルの巨大メディア」、「メキシコ先住民の民芸品フェアトレード」といった特定の対象について、資料を集めつつ得意な切り口から議論を組み立てていきます。そこには、これまで受講してきた科目、留学経験(ブラジルとメキシコには協定校があります)、みなさんのセンスや日頃の努力が反映されます。また、卒業論文はもちろん、すべてのラテンアメリカ関連科目において、スペイン語とポルトガル語を操る能力が高いほど、内容への理解が深まります。両言語を学ぶことの価値は、成長する広大な地域の人びとと知り合える、働くことができることにとどまりません。