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中央アジア地域の魅力

中央アジア地域

2008年8月 キルギス北部の高原にて調査中に撮影

中央アジアは文字どおりユーラシア大陸のまんなかに位置し、EU諸国がすっぽりおさまってしまうぐらいの領域に、牧畜民や農耕民、商業民に起源をもつ諸民族、さらにはソ連時代に移住してきたひとびとなど、じつにさまざまな民族がくらしています。東は中国、西は中東、南はインド、北はロシアにつうじる中央アジアは、まさに文明の十字路であり、独自の歴史と文化をはぐくんできました。
現在、中央アジアといえば、狭義にはウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンの旧ソ連5カ国をさしますが、わたしたちの大学では、モンゴル地域も中央アジアにふくめています。モンゴル民族は、大英帝国をのぞけば、世界史上、もっとも広大な領域を支配したモンゴル帝国の後継国家としてのモンゴル国に居住するほか、かつての分布を反映して、中国やロシアにも多数すんでいます。1991年にソ連から独立した中央アジア諸国は、かつてのシルクロードの主要な舞台となったことでしられています。現在では石油や天然ガス、レアメタル等の地下資源や地政学的重要性から世界的にも注目度がたかまっており、卒業生は国際的な場で活躍することが期待されます。
ロシアや中国といった「超大国」に焦点をあててながめると、中央アジア・モンゴル地域は「周縁部」に位置しているかのような錯覚におちいりかねませんが、これら中央ユーラシアの地域は、歴史的にさまざまな文化、宗教、技術をみずから選択して、それらを東西につたえる重要な機能をはたしてきました。このことを理解することが、世界や日本をよりよくしるうえでも、きわめて有効だと、わたしたちスタッフは考えています。
開拓者精神あふれるみなさんの入学をおまちしています。

カリキュラムと開講科目の特色

入学時にモンゴル語を選択した学生は、モンゴル国を中心とするモンゴル語使用地域について学びます。ロシア語をえらんだ学生は主として中央アジア5カ国についてまなび、この地域の共通語であるロシア語にくわえて、第2年次からは中央アジア諸言語のうちウズベク語も専門的にまなぶことになります。すなわち、国際社会学部「中央アジア地域」の学生の地域言語は、「モンゴル語」、または「ロシア語とウズベク語」となります。

「地域基礎科目」では、言語文化学部の学生とともに、中央アジア・モンゴルの歴史、文化、社会、宗教、政治、経済の基本的なことがらを学びます。この授業科目は、そのあとに、より専門的な勉強をするための入門の役割をはたします。

このほか、1・2年次にはコース共通、および「地域社会研究コース」「現代世界論コース」「国際関係コース」ごとの導入科目や概論科目を受講し、3年次以後のコース選択につなげていきます。
そして3年次以後は、「地域社会研究コース」「現代世界論コース」「国際関係コース」のいずれかに進学し、その中で「中央アジア地域」を学ぶことになります。コースの「選択科目」では、それぞれの担当者が、各自の専門領域に重点をおきつつ、中央アジア・モンゴル研究のさまざまなテーマをとりあげます。「卒論演習(ゼミ)」では、学生たちが自由にテーマをえらび、卒業論文(あるいは卒業研究)を完成させます。卒業論文の対象としては、ソビエト体制崩壊後の「脱ソビエト化」のプロセス、民族主義のたかまり、宗教の復興、「歴史のみなおし」、「開発援助」にかかわる諸問題など、多岐にわたるテーマが想定されます。