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「在日朝鮮人と韓国民主化運動 ―1970~80年代における韓民統の活動を中心に」  趙基銀

研 究

  修士論文では、70年代の韓国民主化運動を支持・支援した在日朝鮮人の活動の流れとその政治的・社会的・思想的背景をみるとともに,在日朝鮮人民主団体である韓国民主回復統一促進国民会議日本本部(以下、韓民統)活動を中心に考察した。

  今後の博士論文では、在日朝鮮人の民主化運動の中心になった韓民統の活動を1970~80年代に重点をおきながら、韓民統と海外在住韓国人の民主化運動勢力との連帯の実態や流れ、その連帯の間に生じた葛藤などを探ることを主な作業とする。

  この作業を通じて韓国民主化運動の多様性と民主化運動勢力同士の連帯の実態・それら勢力の間の葛藤はどのようなものであったか、そして本国(韓国)の圧力、本国のイデオロギー、国家主義などが彼らの連帯にどのように影響を及ぼしたのかを考察するのが主な目的である。

  詳しくは学術調査報告書(PDF)をご覧ください。


報告者

  1. 名前:  趙基銀
  2. 研究テーマ:  在日朝鮮人と韓国民主化運動 ―1970~80年代における韓民統の活動を中心に
  3. 渡航先:  韓国京畿道果川市、ソウル市
  4. 旅行期間:  平成20年1月26日~2月2日(8日間)
  5. 調査旅行の概要:  韓民統と海外在住韓国人の連帯に関連する一次資料が、運動関係者や団体から国史編纂委員会に寄贈されている。今回の用務はその一次資料の把握と収集にある。また、海外在住韓国人民主化運動(アメリカ、ヨーロッパ中心)の学術論文が国立中央図書館(学位論文室)に所蔵されていたので、当図書館に調査に行った。
      そして、元々予定していた国会図書館の資料はほとんど国立中央図書館に所蔵されていることを現地にて確認したので、急遽、国会図書館を訪問対象から外した。その代わりに、今回は用務地として外していた民主化運動記念事業会を訪問し、海外民主化運動に関連している資料の調査にあたり、一次資料を収集することができた。なお、この民主化運動記念事業会の利用は通常、資料室に限られるようだが、今回は責任者の話を伺うこともできた。
  6. 学術調査報告書(PDF


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