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「19世紀後半フランス・レアリスム文学における女性の身体表象について-裸体と衣裳」  
高井奈緒

研 究

  現在私は博士論文「19世紀後半フランス・レアリスム文学における女性の身体表象について-裸体と衣裳」を執筆中である。論文では、フローベール、ゾラ、ゴンクール兄弟の小説の中から、裸体と衣裳が重要な役割を担っているものを幾つか選び、主な分析対象としている。今回の学術調査では、この論文で扱う、第二帝政期(1852-1870)にフランスで流行した、女性のモードと「活人画 (Tableaux vivants)」(以下「タブロー・ヴィヴァン」とする)に関する資料を集めることが主な目的であった。

  モードに関しては美術館で当時の実際の衣裳や生地を見学したり、モード雑誌などの閲覧をしたいと考えていた。タブロー・ヴィヴァンに関しては、Kirsten Gram Holmströmというスウェーデン人研究者が書いた Monodrama, Attitudes, tableaux vivants (1967) という本を閲覧するのが目的であった。この研究書の存在を知ったのは、私の博士論文で重要な参考文献となる、ベルナール・ヴイユの著作Le Tableau vivant : L’orateur et le peintre (Flammarion, 2002)の中で言及されていたからであるが、これを読んだだけでは、タブロー・ヴィヴァンの起源や広がりについて、自分自身で十分に理解しづらい。よって、実際にHolmströmの著作を自分で読んでみたいと思った。

  詳しくは学術調査報告書(PDF)をご覧ください。


報告者

  1. 名前:  高井奈緒
  2. 研究テーマ:  19世紀後半フランス・レアリスム文学における女性の身体表象について-裸体と衣裳
  3. 渡航先:  フランス
  4. 旅行期間:  平成20年2月3日~平成20年2月24日(20日間)
  5. 調査旅行の概要:  博士論文のなかで扱う活人画(Tableaux vivants)に関する資料と、第二帝政期のモードに関する資料収集。
  6. 学術調査報告書(PDF


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