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「レイナルド・アレナスとビルヒリオ・ピニェーラの作品におけるキューバ性」  伊藤秋江

研 究

  私はキューバ人の作家レイナルド・アレナス(Reinaldo Arenas, 1943‐1990)およびビルヒリオ・ピニェーラ(Virgilio Piñera, 1912‐1979)の作品を研究対象としている。今回の調査は、博士論文の執筆に向けての資料収集および現地調査を目的としている。今回の調査では、この二人の作家を直接知るハバナ(キューバ)在住の研究者や作家に取材をし、二人の人物像や伝記的事実にも踏み込みつつ、キューバ国内における彼らの作品に関する研究の現状を探るつもりである。

  キューバという国はその閉鎖的な特徴ゆえ、現地での研究の現状がキューバ国外からは非常に分かりづらい。この二人の作家が反体制派であるとされ、カストロ政権から厳しい監視を受けてきた経緯を考えればなおさらである。キューバ国内の文学研究者は、二人の作家に関する研究書を国内で出版することもままならない。キューバ国外でこの二人の作家に関する研究が盛んに行なわれる一方で、キューバ国内での研究はほとんど知られていないのである。

  詳しくは学術調査報告書(PDF)をご覧ください。


報告者

  1. 名前:  伊藤秋江
  2. 研究テーマ:  レイナルド・アレナスとビルヒリオ・ピニェーラの作品におけるキューバ性
  3. 渡航先:  キューバ
  4. 旅行期間:  平成20年2月13日~平成20年3月6日(23日間)
  5. 調査旅行の概要:  ハバナ市で開催された国際書籍祭における文献資料収集及び取材活動。アレナスとピニェーラの友人や知人への取材活動。現地の作家や文学研究者への取材活動。アレナスの生地の訪問および家族への取材活動。
  6. 学術調査報告書(PDF


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