アベラルド・ブレネス(国連平和大学 地球憲章審議会特別顧問)

「地球規模で二十一世紀の教育を考える:地球憲章と教育 」

本プレゼンテーションでは、平和、とりわけ安全保障と調和への総括的なアプローチにおける様々な局面について述べる。なぜ安全保障という理論的な枠組みと「対テロ戦争」が好意的であるはずの平和への課題を覆すことになってしまったのか、その仮説を提示する。これらの問題点は世界の子どもたちのための平和と非暴力の国際10年と国連・持続可能な開発のための教育の10年の枠組みの中で検証される。この枠組みの中では、地球憲章は人類共通の地球的な倫理的価値観を示すものとして研究されている。その規範こそがわれわれが直面する地球規模の課題に対応するための平和的な調和を促進させる土台だというのだ。非公式教育の現場で活用され、道徳的意味合いを含めることで平和不在という構造的問題を克服した中南米の事例も紹介される。