1. | 被験者への依頼: | |
最初に被験者へ断っておくべき事柄 | ||
① ② ③ |
教材開発が目的で会話を収集していることを伝える プライバシーは保護すること、悪用はしないことを伝える 録音・録画された会話データの使用についての同意書をもらう(声をかける段階で、公開されることに了解してもらえるかどうか確認しておく)→別紙参照 |
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2. | 収録時の被験者位置・機材設置 (室内での会話収録の場合) | |
① ② ③ |
収録場所 雑音が入ると困るので、個室を用意したほうがよい。なるべくリラックスできるような雰囲気を作る 録音機材(ICレコーダー) 被験者たちの中間に置く。 録画機材(デジタルビデオカメラ、DVDビデオカメラ等) 被験者の表情をよく見るためには、被験者同士が正面に向かい合うように座るのではなく、机の角をはさんで斜めに座ってもらい、2人の間の角を狙ってカメラを設置するとよい。複数会話を撮影する場合、全会話で統一させること。被験者の顔や体が画面から切れることがないようにする。画面にビデオカメラの付属品やバッグ等の余計なものが入らないようにする。 |
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3. | 収録の手順(室内での会話収録の場合) 収録開始前に |
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① ② ③ |
必ず試し撮りをして、被験者の座る位置を確認しておく。音声も十分に入ることを確認する。撮影メディア(ミニDVテープ、DVD等)の残量の確認もすること。 撮影メディアの本体ケース両方に、撮影事項を記載しておく(被験者の名前、話者同士の関係、日時、場所、会話の分数、話題、収録者名) ビデオカメラ内蔵マイクでは、離れた場所の音声をうまく拾えないので、必ず外付けマイクを接続して撮影する。マイクは、うまく接触していること、電源を入れていること、電池が十分であることを確認する。 |
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会話開始時 | ||
① ② ③ |
被験者に、収録の手順について説明し、フェイスシート(別紙参照)への記入を求める。 指示を出すときは、伝える内容を紙に書いておき、それを読み上げる。複数の会話を撮影する場合、会話によって微妙な指示の差が出ないようにするためであ る。(例えば、「話題は自由です。社会のことでも、日常生活のことでも、何でも構いません」と言うとき、例として何を上げる「社会のこと」「日常生活のこ と」が変わらないように)→インストラクションシート参照 録音/録画のスイッチは、間違いのないよう、収録者が押した後、退席する。 |
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会話終了時 | ||
① ② ③ |
会話の終わり方をどのようにしているかを見るためには、実験者が会話時間の終わりを知らせにいかないほうがよい。被験者に時計を見てもらうようにし、「20分(例)がすぎたら、自然に会話を終わらせてください」というように指示しておく。 収録後には、被験者にフォローアップアンケート(別紙参照)への記入を求める。話者同士が離れた場所で書くようにセッティングする。 会話についての感想、相手の印象等、フォローアップインタビューをするのもよい。 |
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被験者をリラックスさせるために | ||
あまり多くの機材を置くと、被験者は撮られていることを意識するようである。とくにビデオカメラがあると、緊張する傾向がある。被験者を実験室に招きいれた後、実験者が雑談をするなど、少し間をおいてから会話実験に入るようにしたほうがよい。 | ||
データ利用結果のフィードバック希望の有無を尋ねる | ||
自分の会話がどのように利用されるか興味を持つ被験者もいるし、どうでもよいという被験者もいる。あらかじめフィードバックの必要の有無を尋ねておくとよい。 | ||
4. | 収録データの取り込み・編集方法について | |
動画については、いくつかの方法がある。 | ||
① ② |
ビデオカメラからコードをPC(デスクトップ)に接続し、PCについているビデオ編集ソフトで取り込む。 編集機材(401C)にある機材で取り込む。レコーダー(DVD、VHS、ミニDVテープ対応)にメディアを入れ、PCでモニターしながらキャプチャーで きる。このPCにインストールされている動画編集ソフトでは、音量の調節、アフレコ、BGM、テロップの挿入が可能である。 |
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音声について(ICレコーダーで録音した場合) | ||
① ② |
ICレコーダー付属のソフトをPCにインストールし、そのソフト上でICレコーダーからPCにコピーする。 最近のICレコーダーはUSB接続のタイプのものが出ているので、その場合は直接とりこむことができる。 |
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5. | 編集した素材の書き出し方法について | |
① ② ③ |
動画ファイルの形式について PC上で動画見られるようにするために、なるべく汎用性の高い動画形式で書き出しする(動画の形式は非常に多く、PCによって認識するものが異なる)。 Windowsの場合、Mpeg1(ムービークリップ)かWMV(Windows Mediaオーディオ/ビデオ)が汎用性が高い。 *MpegにはMpeg-1、2、4と種類がある。汎用性が高いのは1。 音声ファイルの形式について PC上で再生する場合、wav、mp3、wmaなどが主流である。圧縮率が高いのは後者2種類。フリーソフト「午後のコーダ」をインストールすれば、wavからmp3へのエンコードが可能である。 再生プレーヤー(動画・音声共通) Windowsの場合、Media Playerでの再生が主流(ふつうPCにもともと入っているソフト)。Quick Time、Real Playerも用いられる(ネットからフリーダウンロードできる) |
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参考URL |
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