英語会話


東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程 井之川 睦美 (英語)

英語母語話者であるアメリカ人2人(30代の男性と女性)の初対面会話を収録した。話者1人の自宅兼職場をもう1人が訪問する場面である。会話の特徴とし て、1)アイコンタクトがとられている、2)あいづちが話し手の発話の間に入り、発話に重なることが少ない、3)リラックスした雰囲気であり、これは hostがguestをもてなす場面であることとお互いの第一印象が要因として考えられる、4)ユーモアを交えたやりとりが観察され、初対面から友好な関 係を作り上げようとする姿勢が感じられる、等があげられた。

教材化へ向けて抽出された指導・学習項目例には、「あいづち」「ユーモア」「勧める」「褒め る」等がある。会話収録から分析までの作業過程から、自然会話教材開発にあたっての検討事項として、場面の選択、収録(音声の明瞭化等)技術、個人差や自 然会話ならではの特徴(言い直し、誤用)の捉え方等があげられた。