「中国語初対面会話」発表要旨


東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程 曲 明 (中国語)

自然会話を教材として用いる時、2つの利点が考えられる。一つは母語話者が自然に会話している画像を見て学習することは、臨場感があふれて、学習意欲を向 上させることが出来ると思われる。いかに学習者の学習意欲を持続させながら、文法形式を教えられるかということはまさしくこれからの言語教育が直面する大 きな問題であろう。

もう一つは音声言語の重要な要素であるあいづち、オーバーラップ、また非言語的な表現なども学習できると考えられる。今回の発表では、 中国人女子同士初対面会話を上述のことを考慮に入れながら、以下の二つポイントに焦点を当て、分析してみたいと考える。

① 語用論的な視点から見た中国語初対面会話。主に非言語的な表現、話題の数、 話題展開のパターン、話題の内容、話題展開の主導権、 あいづち、オーバーラップなどの観点から分析する。

② 今回の中国語初対面会話において、言語形式面では、どのレベルに何が教えられるかを考える。