西南中国非漢族の歴史に関する総合的研究 共同研究プロジェクト

 

プロジェクトの概要:

 

  現在の西南中国は、もともと非漢族の居住地域であり、中国歴代王朝の支配下に少しずつ組み込まれていく歴史をもつ地域である。元明清を通じて、漢民族移民の増大と歴代王朝の統治政策によって、多くの非漢族が中央政府に直接支配されるようになり、そのことによって民族移動が激しくなり、非漢族の土着社会に大きな変容がおこり、東南アジア大陸部へ移住する非漢族も出現した。だが、従来この歴史過程を総合的に分析する研究は僅少であった。
 本プロジェクトの目的は、(1)西南中国非漢族の歴史に関する研究発表、(2)史(資)料の発掘・収集・整理をおこなうことによって、従来注目されることのなかったこの地域の歴史に対する研究を促進することにある。なお、方法論として非漢族を主体とした分析視点を重視すると同時に、歴史学者以外に文化人類学、民族学、民俗学、言語学などの専門家の参加によって学際的なアプローチの構築をめざす。

 

プロジェクト実施期間:1998年度〜2005年度(8年計画)
 

<AA研所員> (4名)

クリスチャン ダニエルス(主査)、 中見立夫(副主査)、新谷忠彦、陶安あんど

 

<共同研究員> (18名)

井上徹、上田信、上西之、菊池秀明、岸本美緒、小柳美樹、末成道男、武内房司、多田狷介、谷口房男、張士陽、

塚田誠之、寺田浩明、林謙一郎、吉澤誠一郎、吉野晃、渡辺佳成、渡部武

 

 

成果等報告:

 

準備中

 

 

研究会の開催予定

 

特になし

 

 研究会の実施履歴

 

<2005年度>

 

■2005年度第1回「西南中国非漢族の歴史に関する総合的研究」研究会

日時:2005年10月15日(土)13:30-18:00

場所:AA研棟マルチメディア会議室(304)

発表:

・野本 敬(研究協力者・学習院大学大学院)

 「彝族土司変遷と改土帰流」

・清水 亨(研究協力者・日本大学)

 「民國期の涼山の彝族土司について―嶺光電を例に―」

 

■成果刊行物執筆会議

日時:2005年 7月16日(土)13:30-17:30

場所:AA研棟セミナー室(301)

発表:

・園江満(京都大学大学院)

 『ラオス北部の環境と農耕技術−シャン文化圏における稲作の生態(仮題)』執筆について

・新谷忠彦(AA研)・加藤高志( )・山田敦士・園江満(京都大学大学院)・C.ダニエルス・落合雪野・坂井弘臣・馬場雄司

 『シャン文化圏の中のラオス(仮題)−「言語」「民族」「水田農耕」「生産道具」「栽培作物」「食文化」「儀礼」ー』執筆について

 『シャン文化圏の中のラオス(仮題)』について

 

2004年度以前 準備中