スペイン語
(英:Spanish)


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辞書・学習書


◎辞書

─西和辞典─(中辞典)

編著者 書名 出版社 出版年 ページ数
桑名一博(編) 『小学館西和中辞典』 小学館 1990 2079pp.
  見出し45,000語。5,800円。意味の記述は訳語を多く示す方針であるが, ラルース西英辞典の翻訳が土台になっているので訳語が遠回りしてるように感じられる場合もある。 用例が多く,基本語には語源の記述もある。巻末の付録的な部分が豊富で,発音解説は優れている。 関連語・専門語の囲み記事も多数挿入されているが,かなり古くさくなってしまった部分もある。 この辞典も発行年が古いので,chとllは独立の見出しになっている。 西和辞典の中では最も分厚いので何となく安心感があるが,改訂が望ましい時期に来ている。
宮城昇・山田善郎(編) 『現代スペイン語辞典(改訂版)』 白水社 1999 1524pp.
  見出し46,000語。4,200円。初版は90年だが,近年改訂版が出て,新語が加わり, ますます充実した。語彙の選択と語義の記述は優れている。 音声表記は一部スペイン式の独特の記号を使用する。用例の多い学習辞典のタイプで, 訳語は少なくして,用例により意味を把握させる方針である。 本格的にスペイン語を学びたい人や実用目的なら『現代』か『中辞典』かということになる。 なお,語数は出版社により数え方が異なるので, 以下すべて一応の目安と考えてほしい。
Rubio, Carlos・上田博人(編) 『研究社新スペイン語辞典』 研究社 1992 1814pp.
  見出し37,000語。5,000円。文例や図版が多く,発音表記にカタカナを併記, 別売のCDを利用できるなど初心者向けの学習辞典らしい工夫がいろいろこらされている。 1994年以前のアカデミア(スペイン王立学士院)の原則に従い,chとllは独立の見出しである。 巻末には簡単な日本語索引が付いている。第2語学でも中級以上になるともう語数が不足であり, ましてスペイン語専攻の学生がこれ1冊で大学4年間を済ますのは無理である。

西和辞典(小辞典)

編著者 書名 出版社 出版年 ページ数
宮本博司(編) 『スペイン語ミニ辞典』(改訂版) 白水社 2003 665pp.
見出し西和15,400語,和西4,700語。2,940円。 西和と小規模の和西の合冊で挿絵入りのジャンル別語彙集(衣服,食事,住居,地名など)4,600語も含まれる。 11年ぶりに改訂された。用例は少ない。2色刷りで,発音はカタカナ表記のみ。 使えるのはごく初歩の段階に限られる。
高垣敏博(編) 『ポケットプログレッシブ西和・和西辞典』小学館2003 1.031pp.
見出し西和45,000語,和西15,000語。2,940円。 ポケット・サイズだが,活字を小さくし,用例は基本語のみにしぼっているので語数は中辞典なみに多く, 新語も入っている。和西も『プログレシブ』より語数が多く,かなり実用に耐える。 2色刷で,発音は基本語のみにカタカナ表記,一般語には付してない。初心者向きではなく, 中級以上の人が2冊目として携帯するのに便利。
鼓 直(編) 『プログレッシブ・スペイン語辞典(第2版)』小学館2000 1037pp.
見出し25,000語。3,675円。巻末にミニ和西4.500語が載っているので,初級の作文には便利。 94年初版が出た後,改訂された。2色刷で,読みやすい。発音は音声記号とカタカナも併記。 初心者向けのコンパクトな辞典だが,中級以上になると語彙不足。
三好準之助(編)『簡約スペイン語辞典』大学書林2000879pp.
見出し33,000語。3,360円。『プログレッシブ』よりもやや小型の携帯用辞典だが, 語数はより多く,実用向けも考慮している。巻末に和西索引約6,000語が載っている。 『ポケットプログレシブ』と競合するが,語数はより少ない。2色刷で発音表記はカタカナのみ。 基本語を除き用例はほとんどない。
宮本博司(編)『パスポート初級スペイン語辞典』白水社1997399pp.
見出し8,800語。2,940円。巻末に簡単な和西索引が付いている。 発音はカタカナ表記のみ,文法や用法の囲み記事や漫画のイラストが含まれる。入門者向き。


─和西辞典─

編著者 書名 出版社 出版年 ページ数
宮城昇他(編) 『和西辞典(改訂版)』 白水社 2000 1443pp.
見出し35,000語。4,725円。昨年改訂版が出て,増補された。 和西辞典は他にもあるが, 今のところ学習用としても実用目的でも使用に耐える事実上唯一の和西辞典と言ってよい。

◎学習書

入門書はとても挙げきれないほど多数あるので,店頭で実物を見て気に入ったものを選択するとよい。 ただし,初歩で重要な発音についてカタカナの発音表記しかないような本は避けるのが無難である。 また,著者が語学の専門家でない場合(時には専門家でも)不適切な発音の解説をしている場合があるので, 独習者は本だけに頼らず実際の音を聞いて確認する必要がある。 別売の録音カセットがあるものや最近はCD付きのものも出ている。 NHKのラジオ講座とテレビ講座を利用することもできる。

中級以上の学習書や参考書になると,日本で出版されたものは極端に少なくなる。 文法書としては次のものがある。

著者 書名 出版社 出版年
山田善郎他 『中級スペイン語文法』 白水社 1995年.
寺崎英樹 『スペイン語文法の構造』 大学書林 1998年.