スペイン語
(英:Spanish)


ことばの概説 |  辞書・学習書 |  学習機関


基本データ
系統 インドヨーロッパ語族イタリック語派ロマンス諸語イベロ・ロマンス語群
話者人口 母語話者は3億3200万人で,中国語についで世界第2位の人口を持つ言語とされる (SIL,1999による。以下の数字も同じ)。スペイン語人口が最大の国はメキシコ(8600万)である。
メキシコ8600万
コロンビア3400万
アルゼンチン3300万
スペイン2800万
アメリカ合衆国2200万
ベネズエラ2100万
ペルー2000万
チリ1400万
キューバ1000万
エクアドル 950万
使用地域 ヨーロッパ:スペイン,ジブラルタル(英領),アンドラ
アフリカ・中東:セウタおよびメリーリャ(スペイン領),モロッコ,赤道ギニア
アメリカ:メキシコ,グアテマラ,ホンジュラス,エルサルバドル,ニカラグア,コスタリカ, パナマ,キューバ,ドミニカ共和国,コロンビア,ベネズエラ,エクアドル,ペルー,ボリビア,チリ, アルゼンチン,ウルグアイ,パラグアイ(以上ラテンアメリカの18ヵ国), アメリカ合衆国,プエルトリコ(米領)
アジア・オセアニア:フィリピン
以上の地域のうち,スペイン, ラテンアメリカ18ヵ国および赤道ギニアなど独立国計20ヵ国ならびに プエルトリコでスペイン語が公用語となっている。
使用文字 ラテン文字27字を用いる。
ABCDEFGHIJKLMNNOPQRSTUVWXYZ
英語と比べると ñ (エニェ)の1字が多い。 正書法は非常に合理的・表音的で,完全にスペイン語化していない外来語を除くと規則どおりに読めばよく, 例外はない。
基本構造 句内の語順 名詞句は「限定詞+名詞+形容詞」の語順となるのが普通であるが,形容詞は名詞の前でもよい。 形容詞を副詞が修飾する場合は必ず「副詞+形容詞」の語順となる。
文の構造 文の基本的構造はSVO(主語+動詞+目的語)型であるが,語順は比較的自由であり, 心理動詞などは主語後置が原則である。気象現象・存在などを表す動詞の構文では主語がない。 また主語が代名詞化されると,普通は動詞の人称語尾によってのみ表示される。
言語の特徴 音韻面では日本語と似た5母音体系で,母音で終わる開音節を好む傾向が強い。 文法面では名詞は数変化のみ,形容詞は性と数により変化するが,どちらの屈折も規則的で単純である。 人称代名詞のみ格変化がある。動詞は法,時制,人称・数により複雑に変化するが, フランス語・イタリア語に比べると不規則動詞は少ない。