系統 |
インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派の東スラヴグループ |
主な使用地域 |
ロシア(正式にはロシア連邦) |
話者人口 |
母語話者1億6350万人(そのうちロシア人は1億4480万人)
準母語人口6900万人合計2億3250万人(1989年のソ連国勢調査による)
合計 2億3250万人。= ソ連邦人口の81%にあたる |
公用語として用いる国 |
ロシア連邦、そのほかソ連圏にあった諸国、国連の公用語の一つ |
教育言語として用いる国 |
ロシア連邦 |
使用文字 |
キリール文字 |
主な使用地域における他の言語 |
ウクライナ語、ウズベク語、カザフ語、アゼルバイジャン語、グルジア語など |
言語をめぐる歴史 |
スラヴ祖語(スラヴ諸語の共通の先祖)から分かれた古期ロシア語は、
8~14世紀の間に統一性を失い、現代のロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語と分かれていった。
ロシア教会スラヴ語(スラヴ世界初の文語である古代教会スラヴ語がロシア化したもの)
と民衆の話す言葉さらに西欧諸語の要素とをもとに、プーシキン(1799~1837)
らの作家が磨き上げたのが現代ロシア語の基礎である。
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言語に関する状況 |
ソ連邦時代にはソ連邦を構成した15の共和国や東欧共産圏の学校では
半ば義務的にロシア語の教育がなされていた。1991年のソ連邦崩壊後は、
ロシア語はそれら共和国の固有語とならんで
公用語扱いや事実上の公用語とされるところ
(ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、モルドヴァ、タジキスタン)
や外国語の一つとして教育されているところなど、扱いは様々である。
ロシア連邦内では、連邦内に存在する100を越える諸民族がそれぞれの民族語を母語としながらも
ロシア語を民族間交流語として用いている。
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