チェコ語はチェコ共和国の公用語であり、国内で約1000万人によって使用されている。

　また、移民や亡命の結果、少数民族の言語として、 オーストリア（主にウィーン）、ポーランド、ドイツ、ウクライナ、クロアチア（ダルヴァル地方）、 ルーマニア（バナト地方）、カナダ、アメリカ合衆国でも話されている。その使用人口は合計20万人ほどになる、と言われる。 そのうち最多の９万人がアメリカ合衆国にいる。 彼らはニューヨーク、シカゴ、クリーヴランドのような都市部やテキサス、ウィスコンシン、ミネソタ、 ネブラスカの農村部に居住している。その他、1993年１月１日のチェコスロヴァキア解体後、スロヴァキア共和国には 数万人のチェコ語の話し手がいる。

　チェコ語はインド・ヨーロッパ語族のスラヴ語派に属す。すなわち、スラヴ祖語から分岐した言語である。 この語派に属する言語のうち、公用語として用いられている言語は目下のところ11言語存在し、 ３つの下位グループ（語群）に分類される。

• 東スラヴ語群：ロシア語、ベラルーシ語、ウクライナ語
• 西スラヴ語群：ポーランド語、チェコ語、スロヴァキア語
• 南スラヴ語群：スロヴェニア語、クロアチア語、セルビア語、マケドニア語、ブルガリア語

　その他にもドイツ東部で話されている上ソルブ語、下ソルブ語など少数言語がいくつか存在する。
　上記のように分類した場合、チェコ語は西スラヴ語群に入り、スロヴァキア語と最も近い関係にある。