昨年度は演出家担当に参加者をしぼって同様のプログラムを実施してかなり良い結果を得たが、一方で現在の語劇は、演出家指導の舞台づくりというスタイルというよりは演出家及び役者全員での全員参加全員提案型の舞台制作スタイルである。したがって、この時期における午前10時から午後4時までの昼食を挟んで5時間以上におよぶ集中型プログラムで成果を得た人間がより一人でも多く語劇チームの中にいることが良いであろうというアドバイザーの佐野氏からの判断に基づき、参加者を演出担当と役者の中心的な学生という各専攻語で複数の参加者を募った。また、学生集会室の収容人数を顧みて同じプログラムを6月10日そして24日の両日に開催した。
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| ワークショップの様子 |
◎演出家向けワークショップのプログラム
1.オリエンテーション
・主催側挨拶 及び ワークショップ講師佐野勝也氏紹介
・講師佐野氏によるこのワークショップのオリエンテーション
@語劇における演出家とはどのようなものなのか
A「演出」というものをどのように考えるか
※演劇作品を構成し観客にとどけること⇒101号室の演劇空間で構成する力
※俳優の演技を指導すること⇒統一感をもたせる みんなが理解できる具体的指示能力
※稽古スケジュールの管理&推進
2.「身体」を意識するプログラムを確認する
@きれいに「立つ」
A中心線の意識
B丹田(センター・オヴ・ボディー)の確認
Cきれいに「歩く」
D「自分自身の身体を意識する」を「演技する」に実践する
E呼吸の大切さ
F「こえ」のための訓練メニューの紹介
Gリラックスさせる ストレッチ・メニューの紹介
3.「脚本を読む」という訓練(15:30〜16:45 75分)
@5人から7人ぐらいのグループを作り、輪になる。
A最初に輪読。(「、」「。」で次の人が読んでいく)
B輪読に慣れたら、1週まわって次の人間が、読み方(喜怒哀楽をつける)を変えていく。
C変えた読み方に合わせて読んでみる。
D読み方を変えるのに慣れたら、更に今度は読む速度も変えていく。
E読み方、読む速度に慣れたら、輪をどちらかに歩き出す。
F読み方、読む速度に加え、歩く速度、そして身振りも加えていく。
※課題シナリオ:「モーツァルトの手紙」(小林秀雄『モーツァルト』から抜粋)
4. グループワーク(10:30〜11:30 60分)
@5人から7人ぐらいのグループを作る、ランダムに講師佐野氏が演出まとめ役を決める
Aグループワークの場所へ移動
B課題のシーンを、60分間で互いに作ってゆく
(佐野氏は各グループを回りながら、コメントを加える)
1)稽古の具体的な方法の紹介
〔褒める・訂正のためにしかる・集中力の維持など〕
2)稽古における観察眼について
3)役者の身体作りのために何を見ればよいか
(特に、この3つの項目に関して分かりやすくコメントしていく)
C発表とフィードバック(45分〜60分)
1)各グループの舞台での実演
2)講師佐野先生や他のグループの参加者による講評、コメント
※課題シナリオ:松岡和子訳『シェイクスピア全集3 マクベス』ちくま文庫 から抜粋
5.まとめ
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【講師佐野勝也氏による演出向けワークショップ総評】
6月のこの時期において、各専攻語の進行はばらつきがあるものの、脚本選定、役者選出(オーディション)等々、半年後の外語祭本番に向けた土台作りを実施している時期です。その意味において、まさに語劇の劇作りの中心的な役割を担う演出担当そして主役、準主役の学生を対象に集中的に「舞台を作る」「稽古をする」ということを理解してもらうことを第一の目的としてワークショップを実施しました。両日とも、参加者全員がかなり高い緊張度を保ちながら集中力を持続させプログラムを乗り切ってくれました。「脚本を読む」「シーンスタディー」と舞台や演劇経験のない学生達にはかなりハードルの高いプログラムだったと思われますが、いろいろな身体の動きをさせながら声を出す、台詞を読むという練習を確実にクリアしてくれたのではないかとおもいました。「演じることは工夫するとこんなにも違う舞台ができるのか」とか「演じる身体とは身体感覚をつかむということからはじまるのか」という実感を参加した学生達がもってくれたことが最大の収穫です。
自分自身の身体を理解するのは、緊張感のある集中力を維持したある程度の長い時間が必要です。その意味では、最初のプログラムでしたが6時間という時間は必要でしたし、学生達も集中力を持続してくれました。また、参加者も演出担当と主役、準主役の学生を参加させたことにより、参加者のモチベーションが昨年度に比べて高くなったといえます。
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| ワークショップの様子 |
6月10日アンケート集計結果(PDF:35KB)
6月24日アンケート集計結果(PDF:52KB) |