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7月2日の宮城聡さんの講演会は、総合科目「舞台芸術に触れる」の通常の授業の一貫として行われた。
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宮城さんは「旅をしたくて演劇をする」ということを印象的に語られた。のっぺらぼうで何にでも使えるようにとの配慮のなされた東京の劇場などと異なり、世界には空間自体が力を持っているようなユニークな空間が多い。そんな場所だと演出家も役者も戦わなければならなくなる。そんな状況の中での苦闘が、虚妄ではない自分をつくるのだ、とのお話。人は関係の中でしか存在しない。本当の自分という虚妄を抱かずに来られたのは、これまでの演劇経験のおかげだと語る宮城さんは、そういう虚妄に固執するのでなく、思いがけない空間での思いがけない出会いの中で他者との新たな関係性の中に身を置くことがすなわち旅なのであり、その旅を求めて演劇を続けているのだと主張された。 |
| 受講者の中には通常の授業の受講者も多かった。つまり18歳から20歳代前半の学生たちだ。自分というものを探求する途上にあるそうした若者たちには、宮城さんの話は強く印象に残った模様。ギリシャ悲劇に浄瑠璃の枠組みをあてはめたご自身の代表作『メデイア』のビデオを見ながらの演劇の効用についてのお話は大好評で、終了後、拍手が鳴りやまなかった。 |
| (文責:柳原 孝敦) |
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