主専攻語の授業はポーランド語の基礎から丁寧に進められますが、宿題なども多く、予習・復習はかかせません。当然、授業への出席が大変重要視されます。1セメスター(学期)ごとに完結しているので、多くの場合毎学期末に試験があります。
また、1〜2年次の間に、ポーランドまたは東欧・ロシア地域の歴史、文化、政治に関する入門的な授業が2コマ必修となります(「ロシア・東欧地域基礎」TおよびU)。もちろん、ポーランド関連の授業の他にも、専修基礎科目、総合科目など、大学のカリキュラムに沿って様々な授業を受講しなければなりません。
2年次になると「言語・情報コース」「総合文化コース」「地域・国際コース」のいずれかを選択して、授業を受講していきます。ポーランド関連の学習だけでなく、自分のコースに沿った学習ができるようになります。とりわけ、※印の付いた授業は2年時以降いつでも履修できます。
2年次の秋には、自分が指導を希望する教官を選択します。ゼミ選択ともいいますが、第一志望が必ず通るとは限りません。この時点でポーランド語を最低でも14単位以上取得していないとゼミ選択が許されません。
指導教官が決定してからは、卒業論文や卒業研究の必要に合わせて、授業を履修したり、ゼミ(演習)で発表したりします。
ポーランド語専攻では、2年の夏休みにポーランドへの短期留学(いわゆる夏季学校)、3年の秋から1年間の留学を推奨しています。
ポーランド語専攻に入学した場合、外語大のカリュキュラムに沿って、以下の表のような単位を最低限取得しなければなりません。
表中の6コマとは1週間に1時間30分の授業を6つ受講するという意味です。ただし、コマ数は標準の値です。また、コースとは学生が3年次から所属する「言語・情報コース」、「総合文化コース」、「地域・国際コース」のいずれかを指します。

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東京外国語大学ポーランド科カリキュラム |
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1年 |
2年 |
3年 |
4年 |
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主専攻語科目 |
28単位以上 |
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地域基礎科目 |
8単位 |
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地域専門科目 |
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12単位(3コマ) |
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専修基礎科目 |
12単位(4コマ)*1 |
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専修専門科目 |
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24単位(8コマ)*2 |
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卒業論文 卒業研究 |
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8単位 |
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副専攻語 |
8単位(4コマ) |
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総合科目 |
12単位(3コマ) |
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スポーツ・身体 |
2単位(1コマ) |
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自由科目 |
12単位(3コマ) |
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*1 12単位のうち、4単位分は、選択するコースに関連する講義で、2年次終了までに取得しなければなりません。
*2 卒論・卒研指導教官の開講科目を計12単位以上(講義・演習・卒論演習)を履修しなければなりません。
1.主専攻語科目
4年間の勉学において中心となる科目です。つまり、ポーランド語専攻に入学した場合は、ポーランド語が「主専攻語科目」です。
↓1年次の使うポーランド語教科書『Z uśmiechem po polsku微笑んでポーランド語』。外語大独自のものです。


2007年度ポーランド語専攻言語科目一覧
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1学期 |
2学期 |
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G 文法 |
G1石井 水2 G3 石井 月3 *G2 久山 水2 |
G2石井 水2 *G1久山・水2 |
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C コミュニケーション |
C1AMorcinek(文法重点) 水1 C1B石川(語彙重点) 火2 *C3 Morcinek 水3 *C5 Morcinek 木1 *C6 Morcinek 木2 |
C2AMorcinek(文法重点)水2 C2B石川(語彙重点) 火2 *C4 Morcinek 月1 *C1 三井・火2 |
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S プレゼンテーション(発音学習を含む) |
S1Morcinek 金1 *S3 Morcinek 金3 |
S2Morcinek 金1 *S4 Morcinek 金3 |
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R 読解 |
*R3 石井 水2 |
*R1 石井 月3 *R2 関口 木4 |
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W 作文 |
W1石川 火3 *W3 三井 火3 |
W2石川 火3 *W4 三井 火3 *W5 Morcinek 木1 *W6 Morcinek 木2 |
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H 聴解 |
*H3 関口 水2 |
*H1 関口 火2 |
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T 翻訳 |
*T1 関口 火2 |
*T2 関口水3 |
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B 基礎(『エクスプレス・ポーランド語』) |
*B1 石井 火4 |
*B2 石井 火4 |
標準的な履修の流れ
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T |
U |
V |
W |
X |
Y |
Z |
[ |
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G |
1石井 |
2石井 *1久山 |
*3石井 *2久山 |
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C |
1A Morcinek 1B石川 |
2A Morcinek 2B石川 *1三井 |
*3Morcinek *2三井 |
*4Morcinek |
*5Morcinek |
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*6Morcinek |
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S |
1Morcinek |
2Morcinek |
*3Morcinek |
*4Morcinek |
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W |
1石川 |
2石川 |
*3三井 |
*4三井 |
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*5Morcinek |
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*6Morcinek |
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R |
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*1石井 *2関口 |
*3石井 |
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H |
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*1関口 |
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*3関口 |
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T |
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*1関口 |
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*2関口 |
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B |
*1石井 |
*2石井 |
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全てのコマが1単位。卒業に必要な言語科目最低履修単位数は28。ローマ数字は入学してからの学期順序。アラビア数字はレヴェルとともに履修順序も示す。斜字体の授業は初級基幹科目(統一教科書『Z uśmiechem po polsku微笑んでポーランド語』)。○○は主として再履修者向け。○○は反復履修可で履修順序も不問。*印は研究言語、科目等履修制度開放科目としてポーランド語専攻外の人に開放する。
2.地域基礎科目
専攻語の文化・社会に関して、言語、民族、歴史、政治、経済、文学、芸術などさまざまな観点から基礎的・総合的理解を得ることを目的とした科目です。1〜2年の間に8単位(2コマ)が必修です。
<ポーランド関連の主な講義>
「ロシア・東欧地域基礎 I」(ポーランド研究入門)
「ロシア・東欧地域基礎 II」(ロシア・東欧の社会と文化)
3.地域専門科目
主専攻語地域の社会・文化について幅広くかつ専門的な知識と理解を得るための科目です。2〜4年次の間に12単位必修です。
<ポーランド関連の主な講義>(2006年度の例)
ロシア・東欧地域言語論「Język polski」(Barbara Morcinek)
ロシア・東欧地域言語論「スラヴィストのためのロシア語入門」(石井哲士朗+金指久美子)
ロシア・東欧地域文化論「文化の翻訳――ポーランドから日本へ」(関口時正)
ロシア・東欧地域文化論「Kultura
polska」(Barbara
Morcinek)
ロシア・東欧地域文化論「文化の翻訳――日本からポーランドへ」(関口時正)
ロシア・東欧地域社会論「ポーランド史」(白木太一)
ロシア・東欧地域社会論「中東欧国際関係」(吉岡 潤)
ロシア・東欧地域社会論「ヨーロッパ政治経済論」(田口雅弘・大学院共通・集中講義)
4.専修基礎科目
「言語・情報」、「総合文化」、「地域・国際」の3コースそれぞれに関する基礎的・入門的事項を学び、コース選択の判断材料となる科目です。1〜3年の間に12単位必修ですが、そのうち4単位は、2年次終了までに、選択したいコースの関連講義で取得しなければなりません。
5.専修専門科目
選択したコースで開講されている講義24単位が2〜4年の間に必修となります。 ポーランド関連の講義もありますが、それ以外にそれぞれのコースの特色に合った講義を履修していくこととなります。以下の科目のほか、現在は旧カリュキュラムの「後期専攻語科目」(3〜4年生対象)として開講されている講義がたくさんあります。
<ポーランド関連の主な講義――言語・情報コース>
ヨーロッパ言語研究V「ポーランド語学基礎」(石井哲士朗)
ヨーロッパ言語研究V「ポーランド語学文献講読」(石井哲士朗)
<ポーランド関連の主な講義――総合文化コース>
ヨーロッパ文化論 III「ポーランド文化の諸問題」(関口時正)
ヨーロッパ文化論 III「ポーランド文化史」(関口時正)
<ポーランド関連の主な講義――地域・国際コース>
ヨーロッパ地域研究 III「ポーランド史」地域専門科目と共通
ヨーロッパ地域研究 III 「中東欧国際関係」(吉岡 潤)
ヨーロッパ地域研究 III 「ヨーロッパ政治経済論」(田口雅弘・大学院共通・集中講義)
6.卒業論文・卒業研究
卒業論文は、選択したコースで開講されている卒論演習を受講しながら執筆することになります。また、その担当教官の関連開講授業(専修専門科目の中から8単位)を取得しておくことが条件となります。指導教官はコース内で選択するため、ポーランド語専攻の教官だけでなくその他の専門の教官につくこともできます。
卒業研究は、ドキュメンタリー映画、重要なテクストの翻訳、データベースなど、論文という形式では表現できないジャンルの研究を指します。ポーランド語専攻でも、これまで絵本製作、映画制作、児童文学翻訳などの卒業研究が行われています。
卒業研究の例――
2005年度 花井美沙子翻訳、ヴァンダ・ホトムスカ原作『シカのカギ』

7.副専攻語科目
ポーランド語以外の外国語を学習する科目です。英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、中国語、朝鮮語のなかから選びます。
8.研究言語科目
ポーランド語以外の外国語を学習する科目です。
9.総合科目
一つの専門領域におさまらない問題を扱う科目です。
10.スポーツ身体・運動基礎科目
体育の授業です。1〜4年の間の履修ができますが、1年生のうちに履修してしまうほうがいいようです。
11.自由科目
「専修専門科目」、「地域専門科目」、「総合科目」、「副専攻語科目」、「主専攻語表現演習科目」、「研究言語科目」の中から自由に選択して受講する科目です。「研究言語科目」とは副専攻語では履修のできない言語科目を学習する科目です。
<INDEX>