Tokyo University of Foreign Studies

フランス語専攻   

スタッフ紹介

フランス語サマースクール

ふらんぼー(フランス語研究室論集)

フランス語について

教育・カリキュラムの特徴

卒業後の進路

 

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私たちは知らず知らずに言語を国家や民族と結びつけて考えがちです。しかし皆さんには、できるだけ広く言語と国家と民族の複雑な関係を実体験して欲しいと思います。周りを見回してみると、たとえば海外青年協力隊では、多くの若者が数カ月のフランス語研修を受けて、西アフリカのさまざまな地域で国家や民族と向き合いながら重要な活動を行っています。ヨーロッパのフランス語圏の大学に行けば、北アフリカや中近東からの留学生たちが、まるで母語かと間違うくらいに高度なフランス語を駆使して、自分の主張を述べているのに圧倒されることでしょう。フランスの大都市では、東欧や北欧の人々、さらにはアジアの人たちの話す「複数のフランス語」を理解しなければならなくなるでしょう。欧米各地で行われる会議では、それまで英語で辛辣に議論していた人たちが、休憩時間に仲良くフランス語で談笑しているのを見かけます。そのときあなたならどうしますか。昨今も人権について熱い発言の続く人たちと、通り一辺倒の日常会話をするだけに終わるのだとしたら、なぜこの大学でフランス語を学ぶことに決めたのでしょう? 確かに言語学習は一生もので、大変ですし、たまたまフランス語を選んだだけかもしれません。必要なければいつでも辞めるといいのです。とはいえ外語大という稀有な、多言語かつ多文化の環境の中に身を置きながら、「相手が日本語を話してくれるから・・・」と自分を言い聞かせ続けるのでしょうか。教える側としては皆さんに、「私はフランス語専攻の学生です」と胸を張って言っていただきたい。そしてそれがどのような意味なのかを自分なりによく考えてみて欲しいのです。言語を選択する理由はいろいろで、求めているものも人それぞれですが、短い大学生活の間にフランス語の習得を通して、それぞれが新たな自己を形成することができれば、それはとても素晴らしいことですね。どうか頑張ってください。私たち教員はそのお手伝いをしようと思います。

 

年度

講義関連

その他

2015 授業時間割  
2014 授業時間割  
2013 授業時間割  
2012 授業時間割  
2011 授業時間割  
2010 授業時間割 フランス語を学ぼう PDF 5541kb (フランス大使館作成の冊子)
2009 授業時間割  
2008 授業時間割  

 

(1) フランス語について

フランス語は、国際語として今日なお重要な位置を占め、かつそれ自体がたいへん魅力的な言語です。フランス語専攻は、このフランス語を楽しみながらも真剣に習得する場であり、またこの言葉に支えられたフランス文化について、多角的に、かつ深く掘り下げて学び考える場でもあります。フランス語専攻で学ぶ皆さんには、「ファッションとグルメの国」といった定型のイメージをはるかに超えて、多様な相貌を持ち、知れば知るほど奥深いフランスの姿が見えてくるでしょう。さらには、フランス語を修得することによって、さまざまな事象をグローバルな相のもとに検討するに当たってもきわめて有益な道具を手に入れることになるでしょう。〈知〉の世界に踏み込み、国際舞台へと飛び出してゆくうえで、フランス語とフランス文化は、必ずやあなたにとって大きな導き手となってくれるはずです。

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(2) 教育・カリキュラムの特徴

 ひとつの外国語の十分な運用能力の獲得には、多大な困難が伴います。しかし、この他者の言語としての外国語の内側にあえて身を置き、その複雑なひだに注意深く反応してみるという経験を欠いたままでは、「国際性」といった標語も単なる抽象的な虚構にとどまらざるをえないでしょう。それゆえ、私たちは、この外国語としてのフランス語の実践的な学習と、フランス文化の多様な面の考察とを可能にするプログラムを準備して、皆さんの入学を待ち望んでいます。

 教材としては、フランスで開発された教材、本専攻語のスタッフが執筆した教材、21世紀COEプログラム「言語運用を基盤とする言語運用拠点」が開発した教材などが使われています。専攻語の授業は1,2年生では週6コマあり、たとえば1年生は、6コマ中3コマがフランス人の教員による会話、3コマが日本人の教員による文法と購読となっています。このほか、フランスの歴史や文化について学ぶ「地域基礎T・U」という授業があり、このうち2年生向けのUは、フランス人の教員がフランス語で授業します。つまり、2年生からは、フランス語でフランスについて学ぶ授業が導入されることになります。

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(3) 学生の卒業後の進路

 生産業、商業、金融業、運輸業、情報通信業、サービス業、公務員、教員、進学などとなっています。最近の就職先としては、たとえばトヨタ自動車、日清製粉、伊勢丹、三井住友銀行、朝日新聞社などがあげられます。

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