
沈黙の塔
写真奥の2つの塔は、ペルシア語ではダフメイェ・ザルトシュティヤーンと言い、「ゾロアスター教徒の墓場」という意味。
ゾロアスター教徒は鳥葬の風習があり、この2つの岩山の塔は1930年代にレザー・シャーが鳥葬を禁止するまで実際に使用されていた。
写真右手前には通夜などに使う集会所の廃墟があり、その左には対のバードギールを備えた貯水池がある。
ゾロアスター教はイスラーム以前に多くの信者を擁した宗教で、サーサーン朝ペルシアでは国教とされていた。
サーサーン朝滅亡後、イスラーム教が広まるにつれてゾロアスター教徒の数は減少し、現在ではゾロアスター教徒は少数派となっている。
しかしヤズドには比較的多くのゾロアスター教徒が住んでおり、ゾロアスター教の文化をあちこちで目にすることが出来る。