<<前 次>> 2/9
アミール・チャフマークのタキーイェ

アミール・チャフマークのタキーイェ

タキーイェは、殉教劇(※注)の舞台として用いられる建物である。
2本のミナレット(写真中央)のうち、向かって右側は上ることができる。
中は急な階段となっているが、上まで上ればこのタキーイェを挟んだ裏側に広がるの街並みを一望できる(前の写真)。
このタキーイェの前は広場になっており、噴水のそばのベンチには仲の良さそうなカップルや恰幅の良いおじさんたちがお喋りに花を咲かせている。

ちなみにこのタキーイェの左手前には非常に美味しいジュース屋があり、交渉すればイランでは珍しいバナナソフトクリーム(バナナジュースにソフトクリームをトッピングしたもの)を作ってくれる。

※注 殉教劇とはシーア派独特の行事であるアーシュラーに行われるもので、国民の大半がシーア派に属するイランでは非常に重要視されている。アーシュラーはシーア派第3代エマーム・ホセイン(第4代カリフで初代エマームであるアリーの息子)がウマイヤ朝のヤズィード軍によって一族郎党ともども虐殺されたことを慎む行事である。殉教劇ではホセインとその一行が殉教していった様子が演じられる。