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シリアへの留学経験者から、「シリア国立語学学校」についての情報が届きました。この情報は2005年現在のものであり、それ以降変わっている可能性があること、また情報提供者の経験に基づいていますので、評価などは個人によって異なる可能性があることも理解した上で、活用してください。



≪シリア国立語学学校ATIFについて(2005年の情報)≫

 

【学校の名称】


معهد تعليم اللغة العربية لغير الناطقين بها


(非アラビア語話者のためのアラビア語教育インスティチュート)、通称ATIF(アティフ)と呼ばれています。

ここは、ダマスカス市内で、「語学学校」と名のつく施設のうち最も授業料の安い学校です。

【場所】

マルジェ広場とバハサ地区の間のバス乗り場(ハラマイン・ホテルの直ぐ側)でメッゼ・オトストラード行きのバスに乗り、メッゼ方向に約10分から15分のところ。


【システム】

一年が三つのタームに分かれており、それぞれ独立したタームです。ターム途中からの入学も可能です(書類上は不可能と書いてありますが、シリアでは書類と法律は無力です)。

・夏ターム(6~9月上旬)授業料12000リラ

・冬ターム(10~1月上旬)授業料10000リラ

・春ターム(2~5月上旬)授業料10000リラ

ダマスカス大学付属の語学センターは、レベル1~6が一ヶ月300ドル、レベル7~8が一ヶ月400ドルで授業内容もATIFと大して変わらないので、「ダマスカス大学」と言うネームヴァリューにこだわらない人は、ATIFが断然お得です。

レベルは1~6まであり、1つのタームで1つのレベルが終わります。
レベル3とレベル4を終えると中級証明書が、5と6を終えると卒業証明書が発行されます。

【授業内容】
・レベル1~3が、『ヌスース(リーディング)』『カワーイド』『イムラーウ』『ムハーダサ』『ナシャート』の5科目。
(レベル1は文字と発音から始めるので、アラビア語初心者でも安心です。)

・レベル4と5が、『ヌスース(リーディング)』『カワーイド』『イムラーウ』『ムハーダサ』『ナシャート』『新聞購読』の6科目。
(ヌスースでは物語、小説の一節、詩を学びます)

・レベル6が、『近代文学』『古典文学』『カワーイド(文法)』『バラーガ(修辞学)』『イムラーウ(聞き取り)』『新聞購読』『ナシャート』『ムハーダサ(会話)』『マアージム(アラビア語辞書の歴史)』の9科目です。
(古典文学は、アラビア語の詩の解説、および暗記です。近代文学は、近代の文学者の小説の一節や、その人の生い立ち、散文や詩を学びます。)

アラビア語を日本で2年くらいやって、辞書を使って新聞が読める程度の方は、レベル4か5が適当なレベルです。
+、アラビア語の文法を(アラビア語で)知っているという方は、6から始めても問題ありません。ただ、卒業証明書は5と6の両レベルを終了しないともらえません。


生徒は、ヨーロッパ人、アメリカ人、マレーシア人、日本人、中国人と、多様です。
日本人は、時期によって10人以上いる場合もあります。ダマ大の授業料が上がったこともあり、これからもっと増えるかもしれません。


【その他】

     日本人びいきの先生が多いように感じました。

     授業では、英語は一切使用しません。

     留学前の準備としては(ATIFに限ったことではありませんが)、『読み』の練習を重視していくことをお勧めします。外大2年生レベルの読み方の4倍くらいの速度で読めるようにしていくと、ついていけます。プラス、暇な人はヨーロッパ式のアラビア語文法(赤本の文法)ではなく、アラビア式のアラビア語文法を少しかじってから行きましょう。

     制度的にはダマ大よりも整っている気がします。