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落合一郎さん(1998年卒業)



                                     


*1998年清水建設入社。現在、シンガポールに駐在。。


 

私は、平成10年に中東語学科(アラビア語専攻)を卒業し、同年、清水建設に入社しました。入社以来、何度となく「なぜ外語大を出て(しかもアラビア語!)、ゼネコンなのか」と問われました。実は就職活動中にいろいろな産業の面接を受けていたのですが、一番肌に合っていそうな会社が今の会社というのが一番の理由だったと思います。あとは、特に発展途上国といわれる国々でのインフラ整備に携わりたかったという思いもありました。当時はインフラ整備=建設会社と考えていましたが、考えてみると、どのような産業でも関わることができるということが分かりました。今となっては後の祭りですが。

 

 入社直後に横浜支店に配属され、主に現場を中心に3年程横浜で勤務しました。この3年程度の短い間に仕事を覚えるのは勿論ですが、いろいろな人たちと会えて、本当にいい経験ができたと思っています。職人さん達と呑んで暴れて、その後叱られたりと社会人として最低限して良いことと悪いことを教えてもらいました。貴重な3年間だったと思います。

その後は海外土木支店という部署に配属されました。この部署は海外の橋梁、ダム、港湾等、土木工事を施工する部隊です。最初の2年は東京の本社で海外土木工事の経理部署にいて、その後マレーシアのクアラルンプールで発注された下水処理施設工事(総工費300億円程)の事務を担当しました。クアラルンプールで3年ほど勤務した後、2007年2月にシンガポールに異動となり、現在に至ります。

 

これまで、出張を含め、いろいろな国で仕事をしましたが、成績は別として一番時間を割いて勉強したアラビア語やアラブに関する知識を活用する機会にはあまり恵まれていません。ただ、大学で学んだ知識、経験は今でも物事を考える際の基礎となり、支えとなっていると感じます。できれば、近い将来、中東で仕事が出来ると良いのですが。

 

ところで、この前、出張でヨルダンのアンマンに行きました。現地のスタッフに得意のアラビア語を披露したのですが、あまりに下手で笑われてしまいました。皆さん勉強頑張ってくださいね。