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芦名謙太郎さん(1997年卒業)


*1997年三菱石油(現、新日本石油)入社。現在、ベトナムに駐在。。

                          



在校生の皆さん初めまして。私は1993年に当時の中東語学科に20名のアラビア語専攻生の一人として入学し、西ヶ原キャンパスで4年間の大学生活を過ごしました。その後、97年に卒業と同時に三菱石油(現・新日本石油)に入社し、現在に至ります。

入社直後は、仙台にある製油所で現場管理の仕事を3年間行いました。その後、本社へ異動となりましたが、突然、外務省への出向を命じられ、WTO(世界貿易機関)を専門に扱う課に2年間勤務しました。ここでは、公務員とは5時に退社できるものという想像に反して、かなり忙しい思いもしましたが、国際会議に出席して発言する場を与えられるなど、貴重な経験もさせてもらいました。


外務省勤務後は、新日本石油に戻り、原油・ガスの採掘、生産を行う部門に勤務し、昨年4月からは、当社が操業するベトナム沖油田のオペレーション事務所に勤務しています。現在の仕事は、プロジェクトの経済性評価や、数多くの契約の管理、また契約締結の交渉を、国営石油会社や、共同出資する米国石油会社を相手に行っています。

石油会社というと、アラビア語を活かした仕事を目指したのかと思われがちですが、私は熱心に学んだ学生ではありませんでした。学生時代にもっと勉強しておけば、と思うことが年を追う毎に増え、そのたびに読み慣れない専門書を開き格闘する日々ですが、多くは、財務経理、法律、など、大学時代には楽に単位が取れることだけで選んだ一般教養に関することが殆どです。

卒業後社会に出た後も、アラビア語に携わりそれを生業とできれば素晴らしいことですが、実際には全員がそのような道に進むのは難しいと思います。また、私のように、卒業後10年経ってベトナム語を学んだりと、社会に出ると予想しなかったことも色々と起こります。在校生の皆さんには、アラビア語はもちろん、それ以外のことにも視野を広げ、色々な事に関心を広めてみることをお薦めします。