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ter-動詞(2):「自然に~する、思いがけず~する」(自発)

接頭辞 ter- の付いた動詞の主な用法の一つ目として、すでに「うっかり/間違えて~してしまう」というように、非意図的な行為を表す用法を学びました。ter-動詞の二つ目の用法は、そもそも意図して起こるようなものではない出来事について、「自然に~する、思いがけず~する」と述べる、自発の用法です。

Bolehkah awak cerita apa yang telah terjadi malam tadi?
「昨夜起こったことを話してくれますか?」
Aung Myin teringat akan kampungnya di Yangon.
「アウン・ミンは、ヤンゴンの故郷のことをふと思い出した。」
Terkejut saya apabila terbaca berita itu.
「思いがけずそのニュースを読み、私はびっくりしました。」

非意図的行為の ter-動詞文は、 (dengan) tidak sengaja「うっかり、意図せず」を含む能動文で言い換えることができました。一方、自発の ter-動詞文は、多くの場合、di-受動文と同じ語順になります。つまり、動作主でなく被動作主が主語になり、動作主は oleh「~によって」により表されます。

Kita semua tertipu oleh pak cik gemuk itu nampaknya. (cf. ditipu)
「私達みんな、あの太ったおじさんに騙されちゃったみたいだね。」
Suara yang perlahan terdengar dari jauh. (cf. didengar)
「小さな声が遠くから聞こえてきた。」

【発展編】ter-動詞文における能動・受動の区別

kena迷惑受動文」では、動詞に接頭辞が付かない場合、kena文は、能動文(「~しなければならない」)と受動文で曖昧になることがあることを見ました。同じことは、ter-動詞文でも言えます。非意図的行為の ter-動詞文は普通、能動文で言い換えられますが、受動文で言い換えることもできます。この場合、自発の用法との区別が付かなくなることがあります。また、自発の ter-動詞文は普通、受動文で言い換えられますが、能動文で言い換えることもできます。

Kek hari jadi adik termakan (oleh) Farid.(cf. dimakan)
「弟(妹)のケーキは、ファリッドが間違えて食べてしまった。」
Saya terdengar suara memanggil nama saya. (cf. dengar)
「私の名前を呼ぶ声が聞こえた。」