Bahasa Melayu TUFS 文法

倒置構文

「焦点構文」は、文の中で特に取り立てて述べたい部分を取り出して文頭に持って来て、-lah や -kah を付ける構文でした。焦点構文は、マレー語文法で「倒置構文」と呼ばれている構文のうち、-lah や -kah のような焦点のマーカーがあるものです。つまり、焦点構文から -lah や -kah を取った文も可能で、ここではそのような文を扱います。このような文は、マレー語の会話では非常に頻繁に用いられます。

通常の語順の文: ~X(...)
倒置構文:X焦点(-lah)~ (...)
 (まさに)Xですよ、~(…)。」

-lah や -kah はないですが、耳で聞けばイントネーションの違いにより、倒置構文であることが分かります。しかし、書かれる場合、普通はコンマで示すことはしないので、通常の語順との区別が難しくなることがあります。そこで、通常の語順と間違えやすい、注意が必要な倒置構文には†の記号を付けておくことにします。

Panas betul hari ini.
「本当に暑いよ、今日は。」
cf. Hari ini panas betul.
「今日は本当に暑い。」
Penat, tau, pindah rumah.
「大変だよ、引越しってのは。」
cf. Pindah rumah penat, tau.
「引越しは大変だよ。」
Encik Ali guru itu.
「アリ先生がその先生です/アリ先生ですよ、その先生は。」
cf. Guru itu Encik Ali.
「その先生はアリ先生です。」
Tak sabar saya nak dengar berita malam ini.
「私は今晩のニュースを聞くのが待ちきれません。」
cf. Saya tak sabar nak dengar berita malam ini.
「私は今晩のニュースを聞くのが待ちきれません。」
Ramai pekerja dari Indonesia.
「インドネシアからの労働者は大勢います。」(通常の語順で「大勢の労働者がインドネシア出身です」の意味もある。)
cf. Pekerja dari Indonesia ramai.
「インドネシアからの労働者は大勢います。」
Pergi ke kedai emak Siti.
「店に行きましたよ、シティのお母さんなら。」(通常の語順で「シティのお母さんの店に行きなさい」の意味もある。)
cf. Emak Siti pergi ke kedai.
「シティのお母さんは店に行きました。」