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meN-動詞

接頭辞 meN- の付いた語は、ごく一部を除き、動詞です。meN-動詞には、自動詞(=目的語となる名詞句を必要としない動詞)も他動詞(=目的語となる名詞句を必要とする動詞)もあります。

memberi「与える」(beri「与える」)
menjadi「なる」(jadi「なる」)
mengambil「取る」(ambil「取る」)
melihat「見る」(lihat「見る」)
mengecat「ペンキを塗る」(cat「ペンキ」)

形の変化

基本

接頭辞 meN- は、語根(=辞書の見出し形)の性質に応じて、mem-、men-、meny-、meng-、me-、menge- の6つの形に変化します。meN- の形を決定する語根の性質は、まず「語根の音節数」、次に「語根の最初の音」の2点です。

接頭辞 meN- の形の変化(イタリックは消える音)
音節数最初の文字meN-
2音節以上bmem-membeli (beli)「買う」
fmemfitnah (fitnah)「中傷する」
vmemvideokan (video)「ビデオに撮る」
pmemakai (pakai)「着る;使う」
dmen-mendengar (dengar)「聞く」
cmencari (cari)「探す」
jmenjual (jual)「売る」
zmenziarahi (ziarah)「訪れる」
symensyaratkan (syarat)「条件とする」
tmenanam (tanam)「植える」
smeny-menyapu (sapu)「掃く」
gmeng-menggosok (gosok)「こする、磨く」
hmenghantar (hantar)「送る」
khmengkhayal (khayal)「ぼっとする」
ghmengghairahkan (ghairah)「欲望を掻き立てる」
amengambil (ambil)「取る」
emengempukkan (empuk)「柔らかくする」
émengelak (elak)「避ける」
imengikat (ikat)「結ぶ」
omengomel (omel)「不平を言う」
umengubah (ubah)「変える」
kmengirim (kirim)「送る」
lme-melihat (lihat)「見る」
rmerokok (rokok)「喫煙する」
mmemasak (masak)「料理する」
nmenanti (nanti)「待つ」
nymenyanyi (nyanyi)「歌う」
ngmenganga (nganga)「口を大きく開ける」
wmewawancara (wawancara)「インタビューする」
ymeyakinkan (yakin)「確信させる」
1音節menge-mengecat (cat)「ペンキを塗る」
mengeposkan (pos)「投函する」

例外的な形の変化

fikir「考える」と faham「理解する」は f で始まりますが、f が消え、memikir、memahami (= meN- + faham + -i)という形になります。これはこれらの語が、口語では pikirpaham となることに由来します。

ptsk脱落規則には、次の3つの例外があり、これらの場合には、p、t、s、k は保持されます。

  1. 語根が外来語とみなされる場合
    memprotes (protes)「抗議する」
    mengkaji (kaji)「研究する」
  2. 語根に接頭辞 per-、ter- が付加されている場合
    memperluas (per- + luas)「広げる」
    menterbalikkan (ter- + balik + -kan)「ひっくり返す」
  3. 純粋な例外
    mempunyai (punya)「持っている」
    menternakkan (ternak)「飼育する」

意味と用法

meN-動詞は、出来事が瞬間的にぱっと起こるようなものでなく、時間的な幅を持って少しずつ実現していくものとして捉えられることを示します。語幹が動詞の場合、meN- の付かない裸動詞と meN-動詞の意味の違いは、微妙なニュアンスの違いとなることが多いです。裸動詞と meN-動詞の意味が大幅に違わなければ、フォーマルな文体では meN-動詞形を用います。くだけた文体では、裸動詞を使うことが多いですが、meN-動詞と裸動詞の意味は同じではないため、meN-動詞も用いられます。

裸動詞と meN-動詞の意味が大きく異なる場合には、必ず使い分けが必要です。

meninggal (dunia)「亡くなる」tinggal「とどまる、住む、残る」
mendengar「~(の音)を聞く」dengar「①~(の音)を聞く②~(である)と聞く」
membangun「発展する」bangun「起きる、起き上がる」
merasa「①感じ取る②味見する」rasa「①感じる②思う」
mendatang「突然またはよその土地からやって来る」datang「来る」

Saya tinggal/×meninggal di Bandar Baru Bangi.
「私はバンダー・バル・バンギに住んでいます。」
Arwah ayah saya meninggal/×tinggal sepuluh tahun lalu.
「私の亡き父は10年前に他界しました。」
Awak dah dengar/×mendengar Dr. Lim jadi profesor ke?
「リム先生が教授になったってもう聞いた?」
Saya tidak boleh bangun/×membangun awal pagi.
「私は朝早く起きられません。」
Negara Myanmar sedang membangun/×bangun dengan pesat.
「ミャンマーは急速に発展しつつあります。」

また、meN-動詞が存在しない場合もあります。例えば、tanya「尋ねる」は bertanya「尋ねる」という ber-形はありますが、menanya という meN-形はありません。ですので、ただ闇雲に meN- を付ければいいというわけでもありません。

語幹が程度のある形容詞、つまり「どのくらい~」のように言える形容詞の場合、meN-動詞は「(だんだん)~になる」という意味になります。

memutih「白くなる」(putih「白い」)
menguning「黄色くなる」(kuning「黄色い」)
memburuk「悪くなる」(buruk「悪い」)
membesar「大きくなる、成長する」(besar「大きい」)

その他の語幹の場合、meN-動詞は語幹と関係した様々な行為を表します。個々に意味を覚えていくのがよいでしょう。

merokok「喫煙する」(rokok「タバコ」)
mendarat「着陸する」(darat「陸」)
mengisi「埋める」(isi「中身」)
mengecat「ペンキを塗る」(cat「ペンキ」)
menentang「反対する」(tentang「~について」)

命令文での使用制限

他動詞の meN-動詞は、肯定の命令文では使えません。代わりに、裸動詞を用います。

Baca/×Membaca ayat nombor 3.
「3番の文を読みなさい。」
Bawa/×Membawa kamus bergambar pada hari Jumaat.
「金曜日には図解辞書を持って来なさい。」

否定の命令文の場合には、meN-動詞も裸動詞も両方使えます。

Jangan buka/membuka buku teks lagi! Tunggu dulu.
「まだ教科書は開かないで。待っていなさい。」

自動詞の meN-動詞は、命令文での使用制限はありません。

Menari di sini.
「ここで踊りなさい。」

関係節での使用制限

「関係節(1):主名詞がある場合」では、主名詞と関係節の関係について考え、主名詞=主語の場合と主名詞=目的語の場合があることを見ました。meN-動詞は、主名詞=主語の場合には用いることができますが、主名詞=目的語の場合には用いることができません。くだけた文体では代わりに裸動詞を用います。フォーマルな文体ではどうするかについては、「関係節(3):主名詞が目的語の場合」で学習します。

pensyarah <yang pensyarah mengajar kursus termodinamik>(主名詞=主語)
「<熱力学の講義を教えている>先生」
kursus <yang pensyarah itu ajar kursus >(主名詞=目的語)
「<その先生が教えてる>講義」
×kursus <yang pensyarah itu mengajar kursus >